未来のエンジニアを育成する新たな試み
静岡大学と株式会社建設システムが手を組み、小・中学生向けの新たなエンジニア育成プログラム「スクールエンジニア検定エンサップ」を始めました。これは、GIGAスクール構想が進行する中で、ICTリテラシーの欠如という懸念に対処するための取り組みです。
GIGAスクール構想の課題
GIGAスクール構想には多くの可能性が秘められていますが、同時にICT教育の現場で直面する課題がいくつかあります。特に、教員や生徒のICTリテラシーが不足しているため、指導者が十分なサポートを提供できず、保護者からの不安も高まっています。これにより、実際の端末使用において問題解決能力が欠如する事態が生じています。
エンサップの目的
「スクールエンジニア検定エンサップ」は、これらのリスクを軽減し、生徒自身がエンジニアとしてのスキルを身につけることを目指しています。プログラムを通じて、生徒は問題解決能力を高め、情報活用能力を磨くことができます。この結果、教員の負担が軽減され、保護者も安心して子供に端末を持たせることができるようになります。
「エンサップ」のコンセプト
このプログラムは「Engineer + Support・Supplement」から名付けられた「En-Supp(エンサップ)」という名称が示すように、スクールエンジニアの育成を目的としています。ここでの「SE」はシステムエンジニアではなく、スクールエンジニアを指しています。教育現場の支援を強化し、教員の仕事を補完することを目指しています。
運営スケジュール
エンサップは静岡県内の小学校でのテスト運用を経て、2021年4月1日から正式に運用を開始しました。静岡県を中心に展開し、今後全国展開を視野に入れています。
会社情報
株式会社建設システムは1992年に設立され、静岡県富士市に本社を置いています。建設業向けの施工管理ソフトウェアを開発・販売し、長年の実績を持つ企業です。代表取締役社長の重森渉氏は、教育分野におけるIT活用の重要性を考え、このプロジェクトに注力しています。
お問い合わせ
「スクールエンジニア検定エンサップ」に関する詳細は、建設システムのエンサップ事務局までご連絡ください。電話番号は0545-23-2609、Eメールは
[email protected]です。
まとめ
静岡から始まるこの新しいエンジニア育成プログラムは、将来のICT教育の礎を築くかもしれません。子どもたちが自ら情報を活用し、問題を解決する力を身につけることで、次世代のリーダーとしての資質が育まれることでしょう。