新たなスキンケア革命、QuSome®の可能性
ビーグレンを展開するビバリーグレンラボラトリーズ株式会社が、日本薬学会第145年会にて最新の研究成果を発表しました。この研究は、再生医療の分野で注目されるDDS(ドラッグデリバリーシステム)の技術を活用したもので、彼らの独自浸透技術「QuSome®」に関する重要な発見がなされました。
QuSome®とは何か?
QuSome®は、皮膚に有効成分を効果的に届けるために開発された浸透技術です。この技術は、これまで「成分を届けるためのキャリア」として認識されてきましたが、最新の研究では、QuSome®に使われているPEG脂質が、皮膚バリアとして重要なフィラグリンやロリクリン、さらに水分保持に寄与するアクアポリン3の発現を促進することが示されています。
研究の背景と目的
皮膚は外部からの刺激から身体を守り、体内の水分を保持する重要な役割を果たしています。特に、表皮の最外層である角層は、このバリア機能において非常に重要です。ビバリーグレンラボラトリーズでは、再生医療でのデリバリー技術をもとに、薬剤を効率よく届ける新しいアプローチを模索してきました。この研究では、QuSome®の基盤となるPEG脂質が、皮膚機能へ直接的に作用するかどうかを確認することを目的としていました。
実験方法と結果
実施された実験では、ヒト正常表皮角化細胞を用い、リアルタイムPCR法で角層関連因子および保湿関連因子の遺伝子発現を解析しました。結果は、以下のことを示しました:
- - フィラグリン(FLG)およびロリクリン(LOR):これらの因子の発現が有意に増加しました。
- - 水分保持因子であるアクアポリン3(AQP3):同様に発現が有意に増加しました。
さらに、三次元皮膚モデルでもこれらの因子の発現促進が確認され、特に連用処理によってその効果が顕著に見られました。この現象がNrf2という転写因子の活性化を介している可能性が示唆されています。
今後の展望
この研究成果から、QuSome®はただのキャリア素材以上のものであることが明らかになりました。PEG脂質が皮膚の恒常性を維持するために寄与するという新たな視点を提供し、スキンケア分野での広範な応用が期待されます。ビバリーグレンラボラトリーズは、これを基にさらなる製品開発を進め、消費者に対する新しい価値の提供を目指しています。
ビーグレン中央研究所の役割
ビーグレン中央研究所は、アメリカ・カリフォルニアで開発されたQuSome®技術を日本で応用し、より安全で機能的なスキンケア製品の開発を進めています。医療分野の権威が手がけた革新的な技術をもとに、世界中の女性の肌トラブルを解決することに注力しています。企業の公式サイトでは、最新の研究情報が随時更新されていますので、ぜひチェックしてみてください。
公式ウェブサイト:
ビーグレン公式サイト
まとめ
ビーグレンの新技術QuSome®は、これまでの化粧品の常識を覆す可能性を秘めています。皮膚機能を直接的に改善するこの技術は、今後のスキンケア市場にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注目していきたいところです。