地盤改良システム
2025-09-09 13:47:23

古野電気が開発した地盤改良の新たなシステムとは?

古野電気が開発した地盤改良の新たなシステムとは?



はじめに

最近、古野電気株式会社は株式会社竹中土木と協力して、
ウェーブガイドLANを活用した「鉛直精度リアルタイムモニタリングシステム」を開発しました。このシステムは、地盤改良工事における品質向上を目的としています。実際の試験施工を通じてその有効性が確認されています。本記事では、この新しいシステムの概要や技術的な特徴、今後の展開について詳しく探ります。

鉛直精度リアルタイムモニタリングシステムの概要

新たに開発された「鉛直精度リアルタイムモニタリングシステム」は、
特に深層混合処理工法において、掘削ロッドの先端位置をリアルタイムで計測し表示することができる技術です。このシステムでは、掘削ロッドの中心部にウェーブガイドLANを取り付け、周辺のジャイロセンサーや施工管理用PCと接続します。これにより、埋設深度の情報とリンクした掘削先端の位置をリアルタイムに把握し、高精度での鉛直精度の管理を実施可能です。
また、2重管構造を採用しているため、地中でも安定した無線通信が行える点も大きな特徴です。

過去の課題とこのシステムの革新

従来の地盤改良工事では、地上にいる処理機リーダーでの鉛直度計測が一般的でしたが、地中の掘削位置を直接計測することができなかったため、オペレーターの経験に依存した主観的な判断が必要でした。この新しいシステムは、その課題を解決し、掘削ロッドの先端位置を客観的にリアルタイムで計測・表示できることから、より高精度な鉛直精度管理が実現します。

試験施工による効果の確認

実際の試験施工では、2軸深層混合処理機を用いて本システムの計測技術が実用水準に達していることが示されました。この実験によって、従来の方法と比較して圧倒的にデータの精度が向上し、その結果、施工時の判断材料がより確かなものとなります。これにより、鉛直精度の高い改良体の構築が可能となり、施工品質の向上に寄与することが期待されています。

今後の展望

古野電気では、このシステムが深層混合処理工法における施工品質や信頼性向上に貢献できるよう、さらなる技術開発を続ける計画です。このような新しい技術の導入により、建設業界全体のデジタル変革(DX)が進むことが期待されています。また、ウエーブガイドLANの特性を活かして、今後はさらなる現場への導入や、新しい応用方法の開発も検討されています。

まとめ

古野電気と竹中土木による新たな「鉛直精度リアルタイムモニタリングシステム」は、地盤改良工事における作業の精度と効率を大きく向上させる可能性があります。この技術により、建設現場の信頼性が高まり、より質の高い工事の実現に寄与することでしょう。これからの技術の進化に注目です。


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会社情報

会社名
古野電気株式会社
住所
兵庫県西宮市芦原町9-52
電話番号
0798-65-2111

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