保育士が学ぶ「できる」救命処置
2025年7月16日、西日本最大級の保育・教育関連の展示即売会「保育博ウエスト2025」が開催された。ここで、日本ライフライン株式会社は、保育士や施設関係者を対象に「いざという時のために!乳幼児救命救急 AED講習会」を実施した。
知識から実践へ
この講習会の主な目的は、乳幼児を守るための緊急時の対応を実践的に学ぶことである。日頃から知識を持っているが、実際の場面で行動に移せるかどうかというのは、完全に異なることが多い。この点を受け、日本ライフラインは、AED(自動体外式除細動器)の使用法を具体的に模擬体験させることを主眼に置いた。
講師として登場したのは、AHA(アメリカ心臓協会)認定BLSインストラクターの鈴木瞳氏。彼女は、単なる理論を教えるのではなく、参加者が実際に体験することの重要性を強調した。乳幼児マネキンや訓練用AEDを駆使して、実際の心肺蘇生法を行うことができるよう訓練した。
参加者の生の声
参加者からは、「理屈だけではなく、実地で経験することがどれだけ重要かを痛感した」「胸骨圧迫は想像以上に力がいる」「AEDの操作は音声ガイダンスがあるので、思ったより簡単だった。ただし、ためらわずに使う勇気が必要だ」といったリアルな感想が寄せられた。このように、参加者は知識を得るだけでなく、自信を持って行動できるスキルを身につけた。
講義とデモンストレーション
講習は、鈴木氏の丁寧な解説とともに進行。具体的なシミュレーションを交えながら、倒れている乳幼児への呼びかけから、周囲への119番通報、AEDの手配、そして実際の施救行動までを体験。講座を受ける中で、参加者はただ「知っている」状態から、「できる」状態への意識改革が促進された。
今後の活動
このワークショップに参加した多くの保育士たちは、実際の現場での行動に自信を持つことができるようになり、今後も定期的に訓練が必要であるとの意識を持った。日本ライフラインはこのような実践的な講習会を今後も継続的に開催し、子どもたちの安全を守るための知識と能力の向上を図っていく。
結論
「保育士が知識を実践に変えるこの講習会は、保育の現場における果たすべき責任の重要性について再認識させる貴重な時間だった」と、多くの参加者がコメントした。子どもたちの命を守るための行動が、保育士一人ひとりの手に委ねられているのだ。日本ライフラインは、今後も社会における子どもたちの安全を守る活動を続け、「いざという時」に自信をもって対応できるよう、支援を続けていく所存である。