ポラスグループが受賞した「ウッドデザイン賞2024」
ポラスグループが開発した「住宅用フローリングプレカット」が「ウッドデザイン賞2024」を受賞しました。この賞は、木材を用いることによって社会的課題への解決を目指す活動を表彰するもので、ポラスグループにとっては3年連続9回目の受賞となります。
施工時間と廃棄物の削減
「住宅用フローリングプレカット」は、フローリングを事前に工場でカットする仕組みを導入。これにより、大工職人の手間を軽減し、施工時間を従来の約3.5日から約2.5日へと短縮しました。この取り組みにより、2023年度には841棟分の施工が行われ、合計で6,728時間の施工時間削減を実現したのです。
この技術は、フローリングを一枚一枚カットする手間を省き、現場での施工がスムーズに進むよう設計されています。また、余計な割付やカットミスを防ぐことで、作業の精度が向上し、さらに清掃時間の短縮にも寄与しています。これにより、作業品質の維持や、熟練の技術がなくても施工可能な環境を整えることができました。
大工職人の未来も考える
建設業界では、高齢化や後継者不足が深刻な問題となっています。ポラスグループは、これらの社会的な課題に立ち向かうべく、新しい商品の開発や仕組みの構築に努めています。これにより、大工職人の作業効率の向上を図り、業界全体の活性化に寄与することを目指しています。
環境への配慮も忘れず
このプレカット技術は、産業廃棄物の削減にもつながります。施工現場でのフローリングの産廃発生量は、なんと約80%(年間108.9㎥)も減少し、これは杉の木217.8本分に相当します。地球への配慮を考える企業活動として、ポラスグループは環境への貢献も意識した取り組みを行っています。
まとめ
「住宅用フローリングプレカット」は、施工時間の短縮と産業廃棄物の削減を同時に実現する革新的な技術です。ポラスグループの今後のプロジェクトに注目が期待される中、同社がどのような社会的課題を解決していくのか、ますます目が離せません。