2023年5月13日から16日にかけて、東京・丸の内のKITTE地下1Fパフォーマンスゾーンで「豊岡鞄展」が開催されます。このイベントは、豊岡鞄の本質に迫り、その魅力を多くの人々に届けることを目的としています。豊岡鞄は、兵庫県豊岡市で長い歴史を持ち、地元の職人たちによって作られる高品質の鞄を象徴しています。
展示会では、鞄職人が愛用する道具や、豊岡鞄の製造工程に必要不可欠なさまざまなパーツが紹介され、それぞれのアイテムには深い意味があります。また、この展示会は豊岡鞄として初めて一般の方々に向けて開催されるもので、会場内で展示されている商品は、その場で購入することも可能です。
このイベントでは、SDGsへの取り組みも重要なテーマです。豊岡鞄では、増え続ける海洋プラスチック問題に取り組む一環として、廃漁網を再生素材として活用した「Product for the Blue」を展示しています。これにより、海洋環境に対する意識を高めながら、持続可能な製品を提供しています。
また、ワインの搾りかすを利用した「レッザボタニカ」も紹介される予定です。産業廃棄物として捨てられていたワインポマースを革のタンニン処理や染色に活用したサスティナブルな素材で、これまでとは異なる視点からの鞄作りも楽しむことができます。さらに、豊岡鞄の生産過程で生まれた革の端材を使った小物の展開も行われます。これらは「廃棄ロスゼロ」の活動の一環で、環境にやさしい製品として注目を集めています。
会場では、豊岡鞄職人によるミシンの実演も行われます。この実演は、毎日3回にわたり、実際のミシンさばきを間近で見られる貴重な機会です。
また、来場者は本物の革や部品を使ってミニチュアボストンを作る体験ワークショップにも参加可能です。このワークショップでは、豊岡鞄の職人が直接指導し、貴重な体験を提供します。
豊岡鞄を代表するアイテムは、ふるさと納税の返礼品としても人気があります。会場では、返礼品として選ばれる商品を実際に手に取ることができ、商品のクオリティと技術の高さを実感できます。このように、来場者は豊岡鞄の魅力を存分に楽しむことができるイベントとなっています。
豊岡市は鞄の生産地として知られ、長い歴史を背景に発展してきました。江戸時代には柳行李が盛んに生産され、その技術が現代の鞄作りに活かされています。246年を超える歴史の中で確立された技術は、今や「日本製の鞄」を代表する存在となっています。豊岡鞄は、2006年に地域団体商標として認定され、その名は全国に知られています。
開催概要は以下の通りです。
- - 展覧会名: 豊岡鞄展
- - 開催期間: 2023年5月13日(土)〜5月16日(火)
- - 開催時間: 10:00〜19:00
- - 開催場所: KITTE地下1F東京シティアイパフォーマンスゾーン
- - 住所: 〒100-0005 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号
- - 料金: 入場無料(どなたでも入場可能)
詳しくは、
イベントサイトをご覧ください。