ゲシェルと大日本印刷が資本業務提携を締結しグローバル展開を加速

ゲシェルと大日本印刷、資本業務提携でグローバルビジネスを加速

株式会社ゲシェル（以下ゲシェル）が、大日本印刷株式会社（以下DNP）との間で資本業務提携契約を締結した。両社は、2025年2月14日付けでこの協定を結び、日本企業のグローバルビジネス推進をさらに強化していく。

資本業務提携契約の背景

ゲシェルは2020年から「グローバルエンゲージメント事業」を展開し、日本企業と世界の架け橋を築くことを目的としてきた。この間、海外企業へのM&A（合併・買収）やアライアンスを通じて、デジタル分野を中心とした先端技術を活用したグローバルマーケティングをサポートしており、導入案件数は既に100件を超えている。

DNPもまた、自社のデジタルマーケティング事業を通じて、企業の顧客データ管理やマーケティングサービスを強化しており、特に顧客データを生かした差別化を図る施策に注力している。両社の協業は、どちらも技術革新や市場動向に敏感であることから、互いにシナジーを生むことが期待されている。

提携による締結概要と期待

今回の提携により、ゲシェルはデジタルマーケティング領域での海外スタートアップの先端技術を発掘し、そのノウハウを基にDNPが日本市場でのサービス展開を進める支援を行う。特に、米国、欧州、アジアのスタートアップとのアライアンス強化を目指しており、年間に新たなディールを3件程度成立させる計画である。ゲシェルは得られた資金を用いて、さらに人材の確保や体制の強化を進め、アーリーアダプターとしての地位を確立することを目指している。

ゲシェルの役割と実績

ゲシェルは、海外スタートアップの発掘、スクリーニング、交渉、運用支援までを一貫して行う体制を持つ。すでにアメリカのLotame Solutions, Inc.やシンガポールのVatic AI LLC.との協業が実現しており、クライアント企業に新たなマーケティングソリューションを提供している。

DNPも、デジタル広告ソリューションの提供を通じて個人情報の保護と広告活動の両立を目指しており、今後はゲシェルと協力して新たなサービスを提供する。特に、海外市場への日本企業の進出支援や、グローバル事業の推進を目指す方針だ。

結論

この提携によって、両社は日本市場におけるデジタルマーケティングの革新に向けて一層の努力を重ねていく。ゲシェルは新しい技術を迅速に展開し、DNPの競争力を高めることで、クライアント企業のマーケティング活動の効率化を図る。やがて、日本企業の国際的な成長を支援する手段となることが期待される。今後の両社の展開に注目が集まる。