日本ロレアルと楽天、ビューティ体験向上で協力
日本ロレアル株式会社と楽天グループ株式会社は、ビューティ領域における顧客体験の向上を目指して、パートナーシップ契約の締結に向けた協議をスタートしました。この取り組みは、両社が持つテクノロジーとデータを駆使し、パーソナライズされたビューティソリューションを提供することを目的としています。
楽天エコシステムを活用した新しい価値の創出
日本ロレアルと楽天は、楽天が構築した「楽天エコシステム」を利用します。これにより、Eコマースやモバイルサービス、フィンテックなどの多様なサービスと、楽天会員1億人以上のデータを組み合わせることで、顧客体験を飛躍的に向上させることが期待されています。
具体的には、楽天の「Rakuten CustomerDNA」と呼ばれるデータベースを活用して、ユーザー属性情報を4,000以上に細分化し、それを元に消費者行動を分析します。さらに、AIエージェントである「Rakuten AIris」を用いて収集したビッグデータを解析し、新しい検索広告やディスプレイ広告の開発につなげます。
生成AIとデータ分析による新たな体験
また、ロレアルの生成AIビューティコンテンツラボ「CREAITECH」やパーソナルビューティアシスタント「Beauty Genius」を統合することで、個々のユーザーに合わせたUI/UXを提供し、顧客体験をいっそう深化させる計画です。このアプローチにより、すべての人々が自分に最適な美を手に入れられる環境を整えていきます。
業界のリーダーによる確信と期待
ロレアルグループの最高経営責任者であるニコラ・イエロニムス氏は、本提携がさらに個々の美のニーズに寄り添うパーソナライズドビューティを実現する道を開くと語っています。115年以上のビューティ業界での経験を生かし、今後のカスタマージャーニーにおけるテクノロジーの重要性を強調しました。
一方で、楽天の代表取締役会長兼社長である三木谷浩史氏は、ロレアルとの協業を光栄に思い、同社の豊富なマーケティングデータとAI技術をロレアルの専門的知識と組み合わせることで、日本のビューティ市場に新たな価値を提供できると期待を寄せています。
顧客体験のさらなる向上に向けて
両社は、パーソナライズされたビューティソリューションを個別に提供することで、ビューティ領域における顧客体験の改革に取り組みます。この協力によって、ロレアルと楽天それぞれの強みを活かした新たな価値の創出が図られることでしょう。
今後の進展に目が離せません。