新しい防災保険開発
2021-12-08 15:00:07
ICTセンシング技術を用いた新たな防災保険商品の開発が始まる
ICTセンシング技術による防災保険の共同研究
近年、地球温暖化や気候変動によって自然災害が増加しており、その影響は多くの地域で現れています。このため、政府は国民の命や生活を守るために、国土強靭化や防災・減災対策に力を入れています。それに伴い、地方自治体も老朽化したインフラのリスクを軽減する必要性が高まっています。
そこで、藤沢市では、先進的なICTセンサーを活用して地震や豪雨の影響をモニタリングし、事前に災害の予兆を検知する取り組みが始まりました。具体的には、法面や急斜面、または橋梁にセンサーを設置し、常時データを収集することで、異常があった際には迅速に情報を提供します。これにより、自自治体が避難指示を出したり、通行止めの施策を講じたりすることが可能になります。
さらに、今回の共同研究では、検知された異常に基づいた保険商品の開発も検討されています。具体的には、災害が発生した場合、その対策にかかる費用を補償する保険が考えられています。これにより、地域の住民が安心して生活できる環境を整えつつ、突発的な支出を平準化し経済的な合理性を高めることが期待されています。
この共同研究には、メインマーク・ストラクチュアル・コンサルティング、損保ジャパン、朝日航洋の3社が参加しており、それぞれの専門性を持ち寄り、具体的な対策を講じていく方針です。特に、個々の技術や経験を生かしながら、災害リスクに対して住民が実際に取るべき行動を示唆し、支援する体制を整えます。
また、共同研究は2022年1月より始まり、2024年3月まで続く予定で、その成果を地域に還元していくことが重要な目標としています。技術の進化と共に進むこの研究は、持続可能な社会の構築やSDGsへの貢献とも大きく関わってきます。
総じて、災害の発生リスクが高まる中、ICTセンサーを用いたデータ管理とその結果に連動した保険商品の開発は、地域社会における安全対策の強化だけでなく、住民の生活の質を向上させる一助となることが期待されています。今後、この取り組みが他の地域にも広がり、安全で安心な社会の実現につながることを願っています。
会社情報
- 会社名
-
メインマーク・ストラクチュアル・コンサルティング株式会社
- 住所
- 東京都江戸川区西葛西5-2-3 NEXTAGE西葛西ビル7F
- 電話番号
-
03-6808-1790