コモンライトの新たな試み「Tree of History」
神奈川県横浜市に本拠を構えるコモンライト合同会社が、ソーシャルセクター向けの新しい組織開発プログラム「Tree of History(ツリーオブヒストリー)」をスタートさせました。このプログラムは、各団体が持つ過去の経験を反映しながら、新たなチームの成長を促すことを目的としています。
プログラムの背景
近年、日本のソーシャルセクターは、災害や新型コロナウイルスなど、さまざまな緊急事態に対応するため、重要な役割を果たしてきました。特に、2024年の能登半島地震においては、被災地での生活支援に多くの団体が活躍しました。今後も社会の多様化に伴い、ソーシャルセクターの役割はますます重要になりますが、その一方で人材確保や育成といった課題も浮き彫りになっています。
内閣府が2023年度に実施した調査では、NPO法人が直面している最大の課題として「人材の確保や教育」が66.9%を占めました。このことからも、組織の成長には多様な人材が不可欠であることが示されています。ボランティア活動を通じて運営される団体も多く、経験や考え方が異なるメンバー間での信頼関係の構築は容易ではありません。
「Tree of History」の内容
このプログラムでは、まずチーム全員が自団体の歴史を振り返り、大切にしている価値観を再認識します。「次の一歩」へ向かうための共通理解を深めるために、団体の歩みを一本の木に見立てて可視化します。この手法により、各メンバーの歴史や役割を一つのチームとして結び合わせ、強固な連携を築いていきます。
新しく加わったスタッフも、創業時の想いや成果を共有することで、これまでの経験を深く理解し、組織の一員としての自覚を養います。
受講者の感想
プログラムを受けたメンバーからは、次のような感想が寄せられています。
- - 「入職以前の出来事を聞くことで、今の事業がどう成り立っているのか理解できた。」
- - 「チームとして重要視している価値観を再確認でき、自分も前向きに進もうと思えた。」
- - 「管理職であっても今まで知らなかった事実を学び、貴重な体験だった。」
このようなフィードバックからも、メンバー同士のつながりが強化され、今後の事業の展望も広がっていることが伺えます。
開発者の思い
「Tree of History」の開発に携わった宮崎真理子は、「多くの社会課題を解決する必要がある中で、組織が持つ力を最大限に引き出すことが求められている」と述べています。多様な人々が協力し合い、成果を出すためには、過去の歩みを理解し、未来のビジョンを共有することが鍵です。
彼女は、このプログラムが、各団体にとって持続可能な成長をもたらす第一歩となることを願っています。
まとめ
日本国内には5万以上のNPO法人が存在し、社会課題を解決するためにさまざまな活動が行われています。このような活動が今後も社会にとって必要不可欠であると考え、コモンライトは引き続き支援を続けていく意向です。「Tree of History」の導入について興味のある方は、コモンライトの公式ウェブサイトを通じて問い合わせることができます。
公式サイト:
コモンライト公式