ハーディング新任音楽監督
2023-03-07 07:00:01

ダニエル・ハーディングがローマの名門オーケストラ音楽監督に就任

ダニエル・ハーディングがサンタ・チェチーリア国立アカデミーの音楽監督に



2024-2025シーズン、ローマの名門オーケストラであるサンタ・チェチーリア国立アカデミーの新しい音楽監督として、英国の指揮者ダニエル・ハーディングが任命されることが発表されました。彼の任期は2024年10月に始まり、最初の契約は5年間となります。これにより、ハーディングは前任のサー・アントニオ・パッパーノの後任として、その伝統を受け継ぐ重要な役割を担うこととなります。

サンタ・チェチーリア国立アカデミーは、イーゴリ・マルケヴィチやジュゼッペ・シノーポリ、チョン・ミョンフンなど、著名な指揮者たちと共に歴史的な音楽団体としての地位を確立してきました。ハーディングは、豊かなレパートリーを持っており、特に19世紀と20世紀のオーケストラ作品に重きを置いて活動する予定です。

初演奏会と特別なパフォーマンス



任期開始の初演奏会は、プッチーニの名作《トスカ》の演奏となり、オペラの演奏形式で行われます。この公演はプッチーニの没後100周年を記念します。さらに、最初のシーズンには、ローマ内の主要な教会でヴェルディの『レクイエム』も演奏する予定です。

ハーディングは、サンタ・チェチーリア国立アカデミーの交響曲レパートリーを拡充し、R・シュトラウスやワーグナー、マーラーなどの傑作に光を当てていくことを目指しています。特に注目されているのが、あまり演奏されてこなかったスークの「アスラエル」交響曲を取り上げることです。

音楽界の反響と期待



新しい音楽監督としての就任に際し、ダニエル・ハーディングは「サンタ・チェチーリア国立アカデミーには、比類のないエネルギーを持ったオーケストラがいます。私は彼らと共に演奏することを楽しみにしています。これは歴史的な街で音楽を創造する素晴らしい機会です」と語っています。

サンタ・チェチーリア国立アカデミーの総裁であるミケーレ・ダッロンガロは、「ハーディングがこの重要な役割に戻ってきてくれることを心から喜んでいます。彼の指揮によって、私たちの楽団はさらなる成長と発展を遂げるでしょう」と期待を寄せています。

名誉指揮者の活動



ハーディングは、以前から名門オーケストラとの多くの経験を積んできました。2025年にはスウェーデン放送交響楽団の音楽・芸術監督職を退く予定ですが、その後も数多くのプロジェクトに参加し続けます。また、アメリカの主要オーケストラとも密な関係を築いています。2005年から2017年にかけてロンドン交響楽団の首席客演指揮者を務めており、その活動は国内外で高く評価されています。

グラミー賞を受賞したハーディングは、その音楽的な才能と多彩な活動により、世界中で広く知られています。彼は中国のYMCG(ユース・ミュージック・カルチャー・グレーター・ベイエリア)の音楽監督に就任するなど、若いアーティストとのコラボレーションにも積極的です。音楽監督として多くの国際的な名誉を受けた彼が、新たな環境でどのような新しい風を吹き込むのか、非常に楽しみです。

結論



サンタ・チェチーリア国立アカデミーの新音楽監督としてのダニエル・ハーディングの就任は、音楽界だけでなく、ローマの文化的なシーンにも大きな影響を与えることでしょう。彼の才能が新たな作品を生み出し、この歴史的なオーケストラに新しい命を吹き込むことが期待されています。音楽の持つ力は、時代を超えて人々を結びつけるものであり、ハーディングによってその魅力が一層深まることを願っています。

会社情報

会社名
Accademia Nazionale di Santa Cecilia
住所
Auditorium Parco della Musica Ennio MorriconeLargo Luciano Berio, 3, Roma Italy
電話番号
3906-808-2058

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