茅ヶ崎の新農場
2020-09-11 11:00:14
自然エネルギーとICTで進化する茅ヶ崎の新農場開所式
自然エネルギーで実現する地域密着型ICT農場
9月23日(水曜日)、神奈川県茅ヶ崎市でスマートブルー株式会社による地域密着型ICT農場の開所式が行われます。この農場は、自然エネルギーを利用した営農型発電(ソーラーシェアリング)を導入し、持続可能な農業を推進することを目的としています。
環境に優しい農場の特長
この農場は、ハウスの屋根に設置された太陽光パネルを利用して発電された電力で運営されます。特に特徴的なのは、発電した電気を地域で消費する「地産地消」を実現している点です。フィードインタリフ制度(FIT)を通じた売電は行わず、電力は農業用ICTや水の灌漑システム、ビニールハウスの開閉機械などに利用されます。この取り組みは、環境負荷の低減を目指しており、持続可能な農業の実現に寄与するものです。また、蓄電池の導入により、天候に関わらず安定した運営が可能になるという利点も生まれました。
地域の防災拠点としての役割
さらに、この新しい農場は、一晴れた日に卒業生たちを迎える際の防災拠点機能も備えています。自然エネルギーを蓄電池に貯めることで、大規模な災害時に停電が発生した場合でも、井戸用ポンプや夜間の照明コンセント、Wi-Fiなどが利用可能になります。このような機能が地域の防災対策に貢献できることが期待されています。非常時には、これらの設備を地域住民に無償で開放する予定です。
新規就農者のサポートを強化
神奈川県立農業アカデミーの卒業生を受け入れる成果的なモデル農場としても機能します。若い農業人材が地域に根ざして活躍する場を提供し、農業に参入するための設備コストを事業者が全て負担する仕組みを導入しているため、低リスクでの活動が可能です。
農福連携と地域の食育
この農場は障害者支援にも特化しており、ICTを活用した農業環境により、障害を持つ方が働きやすい環境を実現します。水耕栽培による葉物野菜の周年栽培も行い、地域の直売所やスーパーマーケットに定期的に出荷。さらには、地域の学校との連携を通じた食育活動にも貢献することを目指しています。
開所式の詳細
この開所式は、関係者やプレス担当者のみに開かれ、日付は2020年9月23日の午前11時からを予定しています。参加希望のプレス担当者は前日までに申し込みが必要です。この新しい取り組みがどのように茅ヶ崎の農業や地域社会に貢献するのか、その詳細な動向に注目です。
会社情報
- 会社名
-
スマートブルー株式会社
- 住所
- 静岡県静岡市葵区千代2-17-23
- 電話番号
-
054-277-5151