環境に優しい新素材『消火木™-しょうかもく-』で持続可能な未来へ
近年、サステナビリティや省エネが求められる中、建築分野でも木材の利用が注目を集めています。そんな中、
ヤマトプロテック株式会社とそのパートナー企業が共同で開発した木質耐火部材『
消火木™-しょうかもく-』が、1時間の耐火性能を持ち、国土交通大臣の認定を取得しました。これは、木材を利用し、環境に配慮した新たな選択肢を提供する重要な技術です。
消火木™の特性と利点
『消火木™』は、消火薬剤が含浸された木材を使用した耐火部材です。その主な特徴は次の通りです。
1.
すべてが木材で構成されています。これにより、森林資源の活用が促進され、製造過程でのCO2排出量も削減されます。また、解体時に発生する木材を再資源化することも可能です。
2.
2種類の薬剤を使用しています。1つ目はリン酸系の薬剤で、素材の保護をし、火災時の再発火を防ぎます。2つ目はカリウム系の薬剤で、火災発生時にエアロゾルを作り、周辺の火災を抑制することができます。耐火性能試験でも、この部材は900℃を超える炉内で1時間燃焼させた後も炭化が見られず、その効果が証明されています。
3.
表面材に使用するのはスギ材で、これは全国で調達可能であり、環境にも優しく輸送コストの削減にもつながります。
4.
他の木質耐火構造との接合が容易であり、施工が簡略化されるため、設計者にとっても自由度の高い計画が可能です。
時代を先取りする認定技術
消火木の開発は、近年の木材利用に対する関心の高まりを背景にしています。特にSDGsやESGに沿った事業展開が求められる中で、木材を活用することで建築物のデザイン性や快適性を高め、さらには不動産価値の向上にも寄与することが期待されています。この流れを受け、2023年には中層建築物向けの耐火性能基準が合理化され、1.5時間や2.5時間という新基準も追加されました。
この新基準により、最上階から4層以内の建物では1時間の耐火性能が求められ、消火木はこれをクリアしています。これにより、木材の利用が今後さらに進み、建物の低炭素化が促進されると期待されています。
未来に向けた展開
ヤマトプロテックでは、消火木の普及を通じて、持続可能な社会の構築に貢献し、さらなる木材利用の促進を目指しています。また、1.5時間や2時間の耐火性能に関する大臣認定取得にも着手し、新たな技術の拡充を図っています。
まとめ
新たに誕生した木質耐火部材『消火木™』は、環境に優しいだけでなく、高い耐火性能を持つ画期的な商品です。この技術が広がることで、安心して暮らせる未来が描かれることでしょう。ヤマトプロテックのこれからの展開から目が離せません。