美容外科の現状と未来を考察する新書が登場 - 飯田秀夫の提言

美容外科医の課題と未来を語る

日本を代表する美容外科医、飯田秀夫氏が2025年に新たな電子書籍『美容外科医になりたい初期研修医に知っておいてほしい11のこと』を出版します。この書籍は若手医師や医療従事者に向けて、日本の医療制度が抱える問題に真剣に向き合い、解決策を提案する内容となっています。特に注目されるのが「直美（直接美容）」問題についてです。

保険診療から美容外科への流出

近年、医師数が増えているものの、若手医師が過酷な保険診療から美容外科へと流れている現象が見られます。飯田氏はこの現象に対し、「美容に進む若手を非難するのではなく、保険診療をもっと魅力的なシステムに改善することが必要」と指摘しています。

「直美」キャリアの増加

初期研修を経た後、すぐに美容外科へ進むキャリアパスが増加していますが、これが批判にさらされています。飯田氏は、問題の根本は若手医師の選択ではなく、教育や制度の脆弱性にあると強調しています。現行の教育体制では、美容医療に対する理解や研修が不足しており、これが流出理由の一因とされています。

美容外科が提供する新たな医療の形

美容医療は「命を救う医療」ではなく、「生きづらさを解消する医療」という立場から、飯田氏は医療の在り方を再考すべきだと示唆しています。保険診療と自由診療とのバランスを見直し、持続可能な医療を築く必要性が迫っています。彼は、医療従事者が持つべき視点は、社会全体の健康を考慮しつつ、自身のキャリアを形成することだと述べています。