古本を売るなら知っておきたい買取業者の選び方

本を売る際に、どの業者に依頼するかは多くの人にとって重要な選択です。特に、最近では宅配やアプリを利用した本買取サービスが増加していますが、その中にはバーコードやISBN番号がない書籍を買取できないと断られるケースも少なくありません。ここで注目したいのが、古書組合に加盟している業者での古本買取です。

古書組合とは？

古書組合とは、全国各地に存在する古書籍商の集まりであり、加盟店は地域の書籍流通や古書市場を支える重要な役割を担っています。古書組合に加盟する業者は古物商許可を取得しており、長年の営業実績を持つ信頼できる古本屋が多いです。これにより、サービスの質や適正価格での取引が期待でき、安心して依頼することができます。

業者を選ぶ際のポイント

本を売るときには、まずその業者が古書組合に加盟しているかどうかを確認することが大切です。加盟店であれば、依頼者が書籍をバーコードやISBNの有無で仕分ける必要がなく、古い書籍から新しい書籍まで幅広く買取可能です。これは、古書組合に加盟している業者の大きな魅力です。

ここで、東京書房の例を用いて具体的に見ていきましょう。
東京書房は、創業70年以上の実績を持つ古書専門店で、古書組合の加盟店として確かな信頼を得ています。代表の和田達弘氏は、『本を売る際には、古書組合に加盟しているか、経営員や役員経験者が在籍しているかを確認するのが一番です』と語っています。

経営員について

東京古書組合では市場運営を担当するスタッフを「経営員」と呼び、他の地域では「市会会員」や「市会同人」と呼ばれています。経営員は書籍に関する豊富な専門知識や経験を持っており、このような人々が在籍する古本屋は、本の価値を適正に見極める能力に優れています。したがって、経営員経験者がいる店舗に依頼することは、質の高い買取が期待できると言えるでしょう。

東京書房の場合

東京書房では、すべての買取担当者が古書組合加盟店での経験者や、リユース検定、エコ検定を持つスタッフです。新人スタッフが本の買取に関与することはなく、最低5年以上の経験を持つスタッフがサポートします。さらに、買取費や搬出費はすべて無料で、バーコードやISBN番号がなくても、戦前の書籍や限定出版物を含めて丁寧に査定を行います。

本を売る意義

本を売るという行為は、単なる自己整理ではなく、次世代に知識や文化をつなぐ重要な行為です。東京書房は、買取を通じてそうした価値を次の読者に届けようとしています。古本買取・本買取サービスの利用を検討している方にとって、業者選びは今後の読書体験に大きく影響を与える要素ですので、しっかりと情報を集めて選ぶことを勧めます。