横浜八景島、雇用契約の電子化を実現
横浜八景島が全国に展開するレジャー施設のパート・アルバイト雇用契約を電子化し、最短1日で手続きを完了する取り組みを行いました。この変革は、従来の紙ベースの契約業務に比べ、圧倒的なスピードと効率化をもたらしています。
電子契約導入の背景
横浜八景島では、「生きものを通じて世界に笑顔と感動を」という企業スローガンを掲げ、全国に6つのレジャー施設を運営しています。これまで、全国のパート・アルバイトの雇用契約は本社が一括で紙の契約書を使用して行われ、その作業量は4月と10月の繁忙期に特に負荷が高くなっていました。
紙の契約書は返送に時間がかかり、契約が締結されるまでに最短1週間を要していました。このような問題に対処するため、同社は業務の効率化を図ることにしました。
Docusign eSignatureの導入
選ばれたのは、世界中で100万社以上が利用している「Docusign eSignature」という電子署名サービスです。このシステムを導入することで、雇用契約書の手続きがオンラインで簡単に行えるようになりました。さらに、日立ソリューションズがバックアップを行い、導入の円滑化を図ることができました。
この体制のもと、一括して契約書にサインするプロセスが効率化され、本社以外の施設からも簡単に雇用契約の締結が可能となりました。
導入効果
1.
契約手続きが最短1日で完了
電子化により、パート・アルバイトの雇用契約が従来の1週間から最短1日へと短縮されました。このスピーディーな手続きは、従業員にとっての安心感を生み出し、会社への信頼度を向上させます。
2.
業務効率の向上
繁忙期の煩わしさが軽減され、業務の無駄が大幅に削減されました。これによって、各施設でのスタッフの雇用契約処理がスムーズになり、全体的な作業の省力化が実現しました。
3.
年間コストの削減
電子化により年間約2,500人分の紙の印刷や郵送コストが削減され、さらに契約書が紛失するリスクも排除されました。
今後の展望
横浜八景島は、今後も契約書の電子化の範囲を広げていく予定です。また、従業員の出退勤管理のデジタル化やサービス向上のためのチケットレス化などのDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みも進めていくとのことです。
西藤誠氏(取締役常務執行役員 管理部長 兼 人事部長)のコメントによれば、雇用契約のスピーディーな処理は従業員だけでなく、来園するお客様へのサービス向上にも大いに貢献していくとのことです。横浜八景島は、引き続き日立ソリューションズとの協力を深め、魅力あふれるテーマパークの展開を目指しています。
まとめ
横浜八景島がパート・アルバイトの雇用契約を電子化したことで、業務効率化はもちろん、従業員の満足度やサービス品質向上に寄与する新たなステップを踏み出しました。これからのさらなるデジタル化・効率化に期待が寄せられています。