Meltwaterが描く未来のデジタルトレンド
Meltwater Japan株式会社とクリエイティブエージェンシーのWe Are Socialは、世界におけるソーシャルメディアとデジタルトレンドに関する年次報告書「Digital 2025」を発表しました。この報告書では、AIの進展やSNSの重要性の増加、広告支出の急増が詳細に記されています。
SNSユーザー数の増加
「Digital 2025」によると、世界のSNSユーザー数は現在52億4,000万人であり、この1年間で4.1%増加しました。インターネットを利用する人々は、毎日平均2時間21分をソーシャルメディアに費やしています。特に成人のSNSユーザーの約半数が、ブランドを調べるためにSNSを活用しており、この数値は昨年から確実に上昇しています。
- - Instagramでは、成人ユーザーの62.3%がこのプラットフォームを通じてブランド調査を実施しており、最も利用されています。
- - 次いでFacebookが52.5%、TikTokが51.5%であり、特に16~24歳の女性の30.8%はこの傾向が顕著です。
SNSプラットフォームの人気
2025年時点で、
YouTubeは最も利用されているSNSプラットフォームであり、アクティブユーザーの基盤は2位の
WhatsAppより16%も多いと報告されています。他には
Facebook、
Instagram、
TikTokが上位に入っています。
また、TikTokのAndroidユーザーは2024年11月に平均35時間アプリを利用しており、この数値は2024年8月から11月の間に増加しています。「#FYP」のタグが付いた66億のTikTok動画は、2024年中に合計24兆回の視聴を記録しています。
新興プラットフォームの
Threadsは、月間アクティブユーザー数が3億2,000万人を超え、そのうち1億人以上が毎日利用しているとのことです。
Blueskyも3,000万人以上の登録ユーザーを抱えていますが、活発なユーザー数はまだ2,500万人未満とされています。
デジタル広告支出の急増
広告分野におけるデジタルの重要性は、出稿額に反映されています。2024年には全世界で広告に1.1兆ドルが投資され、前年から750億ドル(7.3%)も増加しました。特にデジタルチャネルは、現在広告投資の72.7%を占めており、オンライン支出は7,900億ドルを超え、前年同期比で10.3%の増加を示しています。特にSNS広告支出は前年同期比で15%増加し、投資額は2,430億ドルに達しています。
インフルエンサーマーケティング関連の支出も引き続き増加中で、関連費用は前年同期比で14%増加し、現在350億ドルに到達しました。
AIの進展とその影響
最後に、「Digital 2025」ではAIの利用拡大についても触れています。特に
ChatGPTは2024年の9月から11月の間にモバイルアプリの月間アクティブユーザー数が2億5,000万人を超えています。AIの進展が企業のマーケティング戦略や消費者行動に新たな影響を与えていることが感じられます。
Meltwaterは、メディアインテリジェンスツールを提供し、企業が効果的にデータを活用できるようサポートしています。そのデータに基づく戦略は、今後のデジタルマーケティングにおいても重要な役割を果たしていくでしょう。
参考リンク
Digital 2025レポート
Meltwater Japan株式会社について
Meltwaterは2001年に設立され、メディアや消費者インテリジェンスにおいて、27,000社を超える企業に導入されているリーディングカンパニーです。日本支社は2009年に設立され、16年以上にわたり、様々な業界の顧客がデータを基にした意思決定を行うための支援を行っています。