アメリカ実験映画特集
2025-12-20 16:18:27

国立映画アーカイブが実験映画特集を開催!アメリカの真髄に迫る上映企画

国立映画アーカイブの新たな挑戦



2026年1月15日から、国立映画アーカイブは「アンソロジー・フィルムアーカイブス――アメリカ実験映画の地平へ」プロジェクトを開催します。この企画は、ニューヨークを拠点とするアンソロジー・フィルムアーカイブスと提携し、アメリカの実験映画をテーマにした特集です。実験映画とは、リニアな物語の枠を超えた、自由で創造的な映像表現を追求する作品たちのこと。今回の上映を通じて、多角的な視点からアメリカの実験映画の魅力を再発見することができるでしょう。

多彩なプログラム構成



本上映企画では、アメリカ実験映画をめぐる115本の作品を23プログラムに分けて上映します。これらの多くは日本では未だに上映の機会が少ない作品群であり、今回の特集を通じてその新たな発見が期待されます。各プログラムは、映画の形式や概念についての批評的な問いかけを含んでおり、観る者に深い思考を促します。また、歴史的に重要な映像作家たちの作品も展示されます。

アンソロジー・フィルムアーカイブスとは



アンソロジー・フィルムアーカイブスは、1970年に設立された映画の保存・上映を専門とする独立したアーカイブです。「周縁の豊かさが文化を活気づける」という信念のもと、これまでに見落とされていた個人映画や実験映画を掘り起こし、世界中の映画ファンに届ける活動を行ってきました。特に、第二次世界大戦後のアメリカでは、多くの映画作家たちが新しい表現形式を模索し、アンダーグラウンド映画のムーブメントが形成されました。人々は自由度の高い表現を通じて、既成の価値観を揺るがすような作品を生み出しました。

注目の作品群



今回の企画には、次世代の映像作家たちに多大な影響を与えた作家たちの作品が数多く登場します。その中には、ロバート・ダウニー・シニアやジョン・ウォーターズ、さらにはハリー・スミスといった伝説的な存在たちが含まれます。それぞれの作品は、独自の視点やアプローチを持ち合わせており、鑑賞者に強いインパクトを与えることでしょう。

特別な復元作品



この特集では、過去の重要女性映像作家の作品も復元されて上映されます。マリー・メンケンやマージョリー・ケラーの短篇群は、長らく一般には知られていませんでしたが、今回の上映によりその重要性が再評価される絶好の機会となります。特に、リジー・ボーデンの代表作として知られる『リグルーピング』や『ボーン・イン・フレイムズ』は、フェミニズムの視点からの映像作品としても高く評価されています。

トークイベントも開催



さらに、上映に合わせてさまざまなトークイベントも企画されています。アンソロジー・フィルムアーカイブスのアーキビストやプログラマーによる講演、さらには国内の映像研究者によるディスカッションも実施予定です。これにより、鑑賞者は作品について深く理解し、議論する機会を得ることができます。

開催概要



  • - 会期: 2026年1月15日(木)~2月8日(日)
  • - 会場: 国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU
  • - チケット: 一般1300円、65歳以上1100円、高校・大学生700円

この貴重な機会をお見逃しなく。ぜひ現代のアートシーンを切り開いたアメリカ実験映画の歴史とその深淵な表現を体感してください。


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会社情報

会社名
文化庁
住所
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

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