ITコンサルタント向け最新動向レポート概要
株式会社オーバーサイパートナーズは、フリーランスITコンサルタント向けの案件マッチングプラットフォーム「才コネクト」で、最新の案件動向をまとめた「ITコンサルタントの案件動向レポート(2025年11月版)」を公開しました。このレポートでは、フリーランスITコンサルタントが直面している市場の実態を詳しく分析し、業務プロセス別の案件構成や平均単価などを明らかにしています。レポートは
こちらからご覧いただけます。
調査背景と目的
最近、企業のIT及びデジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクトにおいては、フリーランスのITコンサルタントが活用されるケースが増えています。しかし、フリーランス側からは「どのプロセスの案件が多く、どの程度の単価が相場なのか」、「どの業界や勤務地が人気なのか」といった情報が手に入りづらいのが現実です。
このようなニーズに応えるため、オーバーサイパートナーズは定期的にITコンサル案件の募集動向を可視化し、現役のフリーランスITコンサルタントや独立を目指す人、さらには依頼主企業の参考となる情報を提供することを目的としています。今回の報告書では、2025年11月1日から11月15日の間に主要4プラットフォームにおいて「募集中」とされたITコンサルタント向け案件247件を対象に、詳細な分析を実施しました。
主な調査結果
平均単価と高単価案件の傾向
調査結果によると、全体の平均月額単価は前回の122万円から131万円に上昇し、依然として高単価案件が多いことが分かります。特に「ERP導入支援」の平均単価は161万円と、他の案件を大きく上回っています。このような高報酬は、基幹システムの刷新や統合需要の高まりによるものと考えられます。さらに「IT戦略・DX構想策定」も138万円、「PM補佐/PMO」が137万円など、戦略から実行支援に至るまで広範な分野で高単価案件が増えています。
要件定義フェーズの増加
業務プロセス別の案件数を分析した結果、要件定義が22%で最多となり、プロジェクトの初期段階にフリーランスITコンサルタントが活用されている実態が明らかになりました。前回の調査ではPM補佐がトップでしたが、今回は要件定義がトップに立ち、フリーランスの価値が求められる場面が増加しています。
勤務形態と勤務地の傾向
働き方に関しては、「ハイブリッド勤務」が77%と主流を占めており、これは前回調査の65%からの増加です。フルリモートやフル出社はそれぞれ12%、11%と少数派です。また、勤務地は東京23区及びその周辺が75%を占めており、IT人材が都心に集中している状況が続いています。
トレンド技術とキーワード
調査では、案件中に出現する技術キーワードにも注目しています。「AI」が34件、「SAP」が31件と、AI技術の重要性が顕著です。特に生成AIや機械学習が急成長を見せており、従来の技術とも併せて求められることが明らかになっています。
今後の市場展望
今回のレポートは、2025年のITコンサルタント案件市場が依然として安定していることを示すものとなりました。特にフリーランス向けの高収入案件が人気を持続し、一方で勤務方式の柔軟さが求められています。要件定義の需要やAI技術の増加など、今後の動向にも注目が必要です。オーバーサイパートナーズは今後も、フリーランスを支援する情報提供を続け、変化する市場に対する理解を深めていく姿勢を示しています。
才コネクトのご紹介
「才コネクト」は、オーバーサイパートナーズが運営しているフリーランスITコンサルタント向けの案件紹介プラットフォームです。様々なプロジェクトにマッチングし、最適な案件を選べる環境を整えています。フリーコンサルタントと企業との直接的なつながりを重視し、仲介手数料を省くことを目指しています。今後も、才コネクトは業界の動向を定期的に伝えていく予定です。