ピースウィンズ・ジャパンの取り組み
日本の国際NGO『特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン』は、ミャンマーの地震被災地であるザガインに臨時診療所を設置しました。この支援活動は4月6日に開始され、震源近くの地域で医療サポートが急務となっていました。発災から1週間も経過しているにもかかわらず、経済的理由から病院へのアクセスが困難な患者が多く訪れています。
臨時診療所の設立
『空飛ぶ捜索医療団 'ARROWS'』の緊急支援チームは、被災地に到着し、迅速に医療活動を立ち上げました。初日には22名の患者が診療所を訪れましたが、特に外傷の症例が依然として多く見受けられました。通常、災害から数日経過すれば外傷患者は減少するものの、医療機関が機能していないこの地域では、依然として骨折や重傷の患者が絶えません。
病院を求める声
中でも印象的なのは、竹のベッドで横たわる重傷の男性患者です。彼は崩れた家屋の下敷きになり、痛みを我慢し続けた結果、病院に行くことができずにいました。稲葉基高医師をはじめとする医療チームは、経済的な理由から医療を受けられない患者に対し、個別に治療を行い、時にはその手を握りしめ、寄り添いながら支援していました。治療費や交通手段の問題があるため、地元の医療機関は満杯で、患者を移送するのが困難な状況にありました。
手術が必要な重傷患者
稲葉医師は、外傷の緊急性を鑑み、他国の医療支援チームに協力を依頼しました。その結果、手術が行える大規模な医療テントを持つインドの支援チームが手を貸してくれることになり、重傷の男性は無事に搬送されました。医療チームは彼の手を優しく握りしめながら、頑張ってきたことを称え、励ましの言葉をかけました。このように、苦境にある被災者に対し、心のこもった支援を継続的に行う姿勢が際立っています。
臨時診療所の運用と現状
臨時診療所は本格的に稼働し、受診した患者は、様々な理由から適切な医療を受けられていない背景を持っています。経済的な理由や、病院への不信感からなかなか治療を受けられない人々に対し、医療スタッフは優しい笑顔を絶やさず、時には共に涙を流すこともあります。患者との対話を重視し、時に手を支え、心のつながりを大切にする姿勢が印象的です。
支援の呼びかけ
ピースウィンズ・ジャパンは、皆様からの寄付を通じて、ミャンマー地震の被災者支援活動に力を入れています。寄付は現地の安全な医療支援に役立てられます。現地のリアルな状況を伝えつつ、支援の必要性を強調し、多くの人々の協力を求めています。
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