EtamのRFID戦略
2021-10-25 11:00:09
Etam Group、RFID活用で顧客体験とサステナビリティを強化
Etam GroupのRFID導入とその影響
Etam Groupは、ランジェリー業界において顧客体験を向上させ、サステナビリティ目標を達成するためにRFID技術の導入を進めています。これは、新型コロナウイルスの影響で変化する消費者ニーズに応えるための取り組みの一環です。消費者は現代の小売環境で求める価値観が変わりつつあり、その中で利便性や透明性が重要視されています。
消費者の期待と行動の変化
Periscope McKinseyの調査によれば、パンデミックの影響で消費者の行動は大きく変わりました。特に、店舗で商品を簡単に見つけることの重要性は14%も増加したとのことです。また、消費者の50%以上が安全ガイドラインに従った行動を望んでおり、59%は店舗の混雑を避けるべきだと考えています。
RFIDはこれらの期待に応える技術であり、87%の小売業者がRFIDを活用することでオムニチャネル体験が向上すると回答しています。Etam GroupのCOO、Benjamin Durand - Servoingt氏によると、RFID技術は顧客体験を向上させるために非常に重要です。
Etamによる顧客エンゲージメントの新たな試み
Etamは、100年以上の歴史を持つフランスのトップランジェリーブランドとして、消費者とのエンゲージメントを重視したブランドです。RFID技術の導入により、毎シーズン約1,200品目を迅速に管理し、どこからでも商品の注文が可能になりました。このようにして、在庫情報がリアルタイムで更新され、消費者の満足度が向上します。
特に注目すべきは、Etamの「Try@home」プログラムです。これは、消費者が自宅で試着し、気に入らない場合は店舗に返却することができるサービスで、最大5つのアイテムまで選ぶことができ、消費者の手間を大きく減少させます。さらに、RFIDにより店頭の在庫精度が向上し、顧客が希望する商品を確実に提供することが可能です。
透明性を提供するRFID技術
RFID技術の導入は、Etamにとって透明性を確保するための革新的な手法でもあります。顧客はスマートフォンを使って商品のQRコードをスキャンすることで、製品がどこで作られたのかを確認できる短いビデオにアクセスすることができます。この取り組みは、Etamのサステナビリティに対する姿勢を示すだけでなく、他のブランドよりも一歩先を行く顧客体験を提供することに繋がっています。
2021年末までに、Etamでは全ての製品に対して透明性を提供するプログラムの拡張を計画しています。これにより、消費者に信頼されるブランドとしての地位をさらに強固にすることが期待されています。
テクノロジーを駆使した新たな顧客体験
EtamのRFID導入は、単に在庫管理の効率を向上させるだけでなく、購入体験全体をデジタル化し、従来の小売環境から脱却するための一手となっています。Avery Dennison Smartracと提携し、RFIDタグを活用することで、消費者は効率的に商品を管理しながら、自分のニーズに合った商品をスムーズに購入できるようになります。
このようにEtam Groupは、新しい技術を駆使して消費者との関係を強化し続けており、流行の変化に柔軟に適応し、より良いサービスを提供しています。これからの小売サービスにおいて、Etamの取り組みがどのように進化していくのか注目です。
会社情報
- 会社名
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エイブリィ・デニソン・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区海岸1-2-20汐留ビルディング13F
- 電話番号
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