エナリスが容量市場への参加企業を募集
株式会社エナリスは、2029年度を供出年度とする容量市場において、変動電源に関する参加企業を募集中です。この取り組みは、非FITおよび非FIPの太陽光発電と風力発電の設備が対象となります。
容量市場の意義と目的
容量市場は、日本全体の将来の電力供給力を効率的に維持することを目的としています。多様な発電事業者が参加し、4年後の供給力を取引する仕組みです。落札された企業は、供給力の提供に対して「容量確保契約金額」を受け取ることができます。このような参加を通じて、電力の安定供給に貢献することが求められています。
参加資格と電源種別
参加できる電源は、主に「安定電源」「変動電源(単独)」「変動電源(アグリゲート)」「発動指令電源」の4種類に分かれており、それぞれの要件に基づいて登録が可能です。「変動電源(アグリゲート)」は、期待容量が1,000kW未満の太陽光発電や風力発電を対象としています。アグリゲーターを介して他の電源と束ねることで、1,000kW以上の変動電源としての参加が可能となります。
エナリスの実績
エナリスは、2017年度から電力の安定供給に寄与するアグリゲーション業務に取り組んでおり、2022年度にはアグリゲーターの第一号として認定を受けました。また、容量市場の前身である調整力公募において、国内で初めて電気自動車(EV)の制御を通じて電力を供出する実績も有しています。
申請プロセスのサポート
参加希望の事業者に対して、エナリスは容量市場への応札に必要な手続きを全面的にサポートします。また、発電量予測などの再生可能エネルギーアグリゲーションサービスとの組み合わせも可能です。
募集要項
対象電源
設備規模
期待容量が1,000kW未満の電源
応募できない電源
以下の電源は応募対象外としています。
- - 太陽光発電・風力発電以外の電源
- - 単独で期待容量が1,000kWを超える電源
- - FIT電源
- - 実需給年度中に発電力を提供できない電源
- - 自家消費・自己託送のみに供される電源
募集期間
今後の見通し
2025年7月にエナリスと参加企業との契約を締結し、翌月から電源登録が行われます。そして2025年10月に容量市場のメインオークションが実施され、2026年1月には約定結果が公表されます。最終的に、2030年には実需給期間に進み、報酬が支払われます。
エナリスのビジョン
エナリスは、再生可能エネルギーを主力とし、電力の安定供給を両立させる社会を目指しています。人とエネルギーの新しい関係を築き、豊かな未来社会の実現に向けて取り組んでいく方針です。
詳細の申込みやお問い合わせは、下記のメールや専用サイトをご利用ください。
政府の脱炭素化方針の下、エナリスの活動は、今後ますます注目を集めることでしょう。