椿山荘東京の受賞
2025-10-15 15:42:12

ホテル椿山荘東京がグッドデザイン賞2025を受賞した理由とは

ホテル椿山荘東京が受賞した「庭園文化再生・発信モデル」



東京文京区に位置するホテル椿山荘東京は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞」で、「庭園文化再生・発信モデル」というプロジェクトにより、その評価を得ました。この取り組みは、明治時代の名士である山縣有朋が造営した歴史的な庭園を中心とし、文化を継承する重要な役割を果たしています。第二次世界大戦でその姿を一度失ったものの、ホテル椿山荘東京は現在、自然の継承や人材育成、地域との連携をもとに再生を遂げています。これは、単なる宿泊施設ではなく、文化を交える場としての意義を持つのです。

文化的価値を中心に据えたホテル運営



庭園文化再生・発信モデルは、日本庭園の持つ文化的価値を中心に据え、人と自然、さらには伝統と現代を結びつける新たな価値を生み出そうとしています。特に、この庭園を「体験」「研究」「技術継承」の場として位置づけ、さまざまな人々が現代の景観を通じて日本文化に触れる機会を設けている点が評価されています。

歴史ある庭園は多くが維持困難な状況にある中で、ホテル椿山荘東京は2020年以降、庭園をホテル運営の基幹資産と捉え、その文化的価値の再構築に力を注いできました。特に、コロナ禍という逆風においても庭園への投資を拡大し、東京雲海のような体験型演出を行ってきました。これは、実際に訪れる人々に日本の文化を五感で体験させることを目的としています。

造園技術の継承と未来への展望



また、京都の植彌加藤造園や島根県の由志園と連携し、研究や教育、人材育成の取り組みを進めています。庭園を「生きた文化資産」とし、未来へと繋げる仕組みを構築しています。このように、直接的な収益を生まない場所に投資する取り組みは、宿泊業界全体の変革を促すことにもつながるでしょう。

審査員からは、「国の歴史的庭園が経済的に維持困難となる中で、庭そのものの価値を re-定義する先駆的なプロジェクト」として高く評価されています。技術者や後継者不足を抱える日本庭園の未来を見据えた取り組みの重要性を伝えている点も、受賞の大きな要因なのです。

総支配人の思いと今後の展開



総支配人の千尋智彦氏は、「庭園文化を中心としたホテル運営を始めて5年。日本独自の美意識と自然を継承する場所であり続けるため、尽力してきました。受賞は大変光栄」と述べています。このプロジェクトを通じて、訪れる方々にとっての豊かな時間提供を目指し、今後も庭園文化の保存や技術継承に努めていく意向を示しています。

受賞を祝う特別プランの提供



グッドデザイン賞の受賞を祝して、ホテル椿山荘東京では冬季から「椿山荘庭園」にまつわるガーデンツアーを再開予定です。このツアーを通じて、庭園に寄せられた思いやその歴史に触れる絶好の機会を設けます。また、庭園保全活動に貢献するプランを案内するレストラン、および特別商品の販売も行われる予定です。自宅でも庭園を体験できる商品ラインアップが用意されており、庭園の魅力を感じることができるでしょう。

受賞を機にますます新たな文化を創造していくホテル椿山荘東京。歴史と最新の技術が織りなすこの場所は、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

会社情報

会社名
藤田観光株式会社
住所
東京都文京区関口2-10-8
電話番号
03-5981-7722

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。