ADDressが推進する空き家活用と二地域居住の新しい形

株式会社アドレス（ADDress）は、令和7年度に向けて、全国の地方自治体と連携し「空き家」の活用を推進しています。「#全国創生」を掲げるこの取り組みは、様々な地域での二地域・多拠点居住を支援し、遊休資産の利活用を目指しています。

空き家を利用した居住拠点の開発

令和6年度、ADDressは北海道中川町や福島県の12市町村、神奈川県伊勢原市、和歌山県すさみ町と連携し、「空き家・空き室」に関する事業を展開しました。具体的には、これらの地域での物件調査や拠点の開発を進めています。特にADDressの特徴的なサービスに「家守（やもり）制度」があり、各物件に地域の“案内人”を設置することで、滞在者がより地元の生活を体験できるよう工夫されています。

北海道中川町の新拠点

中川町では、職員向けの空き家をリノベーションした「ADDress北海道中川A邸」が注目を集めています。JR宗谷本線「天塩中川駅」から徒歩8分という便利な立地で、生活に必要な施設が近隣に揃っています。この物件は、プロの大工によるDIYワークショップも行われ、多くの住民が参加し、地域の絆を深めました。

福島県富岡町のゲストハウス

続いて福島県の「ADDress富岡B邸」に目を向けると、こちらは震災を乗り越えて再生されたゲストハウスで、生活利便性が高い環境に設置されています。共用スペースが設けられており、訪れる人々が交流する場となっています。地元の方々との連携も重要視され、その地域の歴史や文化を理解する土台が築かれています。

神奈川県伊勢原市の歴史ある宿

伊勢原市に位置する「ADDress伊勢原A邸」は、築100年以上の宿坊と提携して歴史を感じられる体験を提供しています。参拝団体とのつながりを生かしたプログラムが用意されており、地域の文化や自然を存分に楽しめる環境が整っています。さらに、看板猫がお出迎えするなど、心温まるサービスが魅力です。

和歌山県すさみ町での新たな挑戦

すさみ町では、海に面した平屋の住宅が新たな物件候補として浮上しています。漁業が盛んなこの地域では、釣り好きにとって魅力的なロケーションが整えられています。町民と共にDIYによって徐々に改修されており、地域の活性化が期待されています。

今後の展望

ADDressは、全国二地域居住等促進官民連携プラットフォームに参加するなど、今後も地方自治体や関連団体と連携し、さらなる空き家の利活用を進めていく予定です。地域住民との交流を図りながら、二地域居住・多拠点居住を支援し、日本の新しいライフスタイルを提案していこうとしています。

このように、ADDressは地域に根ざした新しい居住形態を提供し、空き家を単なる資産ではなく、地域の活性化に寄与できる重要な資源だと位置付けています。空き家を有効活用したいと考える地方自治体との連携を通じて、今後も更なる発展が期待されます。