ドローン講習が全国に広がる理由と内容
株式会社ダイヤサービスが提供する「ドローンオペレーションサービスアライアンス」(DOSA)では、ドローンの安全な運航とリスクマネジメントに向けたパイロットの教育を行っています。特に、ドローンによる事故を未然に防ぐためのCRM(Crew Resource Management)講習と、万が一の際の応急処置を習得できるDEC(Drone Emergency Care)講習に注力しています。これらの講習は2022年の改正航空法を背景に、2023年度内に全国へと展開を進めています。
講習を始めた背景
当社は、長年にわたる実績と経験から、ドローン業界の安全性向上が急務であると認識しています。ドローン運行に関わってきた中で、日常的に現れるヒヤリ・ハットの瞬間を軽減できる方策を模索し、2018年から応急処置、2019年からCRMの導入を開始。これにより、業務運行時のリスクが大幅に軽減されました。2020年からは講習プログラムとしての展開を始め、現在では多くの受講者に支持されている状況です。
講習内容について
1. CRM講習
この講習では、航空、鉄道、医療などの分野で実績のあるノンテクニカルスキルの管理手法を学びます。具体的には、人間が引き起こすミスのメカニズムを理解し、それに基づく対策を講じることで、安全な運航を実現します。講習は1日の内容で、費用は29,200円(税込)です。
2. ドローン応急処置講習
DOSの講習は、ドローンの運航現場で発生する可能性のある怪我の種類や、実際の応急処置法について学ぶことを目指します。看護師が講師を務めるこのクラスも、1日のコースで費用は同じく29,200円(税込)です。
受講対象者
これまでの受講者には、ドローン製造業者や運航事業者、さらには行政機関の関係者が含まれています。多様な背景を持つ受講者が、実務に直結する知識を身につけています。
全国展開の必要性
ドローン業界は今、安全性の意識改革が求められています。技術の進展に伴い、従来のテクニカルスキルだけでなく、ノンテクニカルスキルが今後ますます重要な位置を占めていくと考えられるからです。当社は、一人でも多くのドローン従事者にこのスキルの重要性を広め、大きな事故が起こる前に理解を促すことが必要であると判断しました。
全国展開の方法
現在、全国各地のDOSAのドローンスクールで行っている講習ですが、今後は業界全体にその輪を広げるために企業との提携を進めます。これにより、より多くの場所で講習を受けられる環境を整え、ノンテクニカルスキルの啓発に努めていきます。
まとめ
ドローン業界の持続的な成長を促進するため、当社の講習がこれからの基盤となることを願っています。ご興味がある企業は、詳細について当社までお問い合わせください。講習内容の詳細な資料も公開中です。講習チラシは以下からダウンロードできます。