Lynxter S300Xに新たなポリウレタン素材PU-001が追加しました

Lynxter S300Xに新たなポリウレタン素材PU-001が登場

株式会社システムクリエイトが販売する、フランスLynxter社の3Dプリンター「S300X」に新たに追加されたポリウレタン材料、PU-001が注目を集めています。これは、液体積層造形方式（LAM）を用いた最新の3Dプリント技術によって実現された素材です。

液体積層造形方式（LAM）とは

液体積層造形方式（LAM）は、近年進化した3Dプリント技術のひとつです。具体的には、液体材料を用いて層状に積み上げる手法で、2液または1液性樹脂がノズルから射出され、化学反応を通じて硬化します。この技術により、複雑な形状の立体モデルを作成することが可能になっています。

ポリウレタンPU-001の特長

新たに登場したPU-001は、特に工業用ポリウレタンの製作に適した2成分配合の素材です。ポリオール（成分A）とイソシアネート（成分B）を混合することで、高い品質のポリウレタンが形成されます。この材料は、次のような用途で特に効果を発揮します：

- 緊急メンテナンスや修理部品としての利用
- 減衰保護部品（例：サイレントブロック、ショックアブソーバー）
- シールの製造
- 表面処理によるカバー（サンドブラスト、ショットブラスト）
- フレキシブル要素のプロトタイプ製作

PU-001の優れた特性

PU-001はショアA硬度70を持ち、以下のような特性を誇ります：

- 引き裂き抵抗が優れている
- 耐摩耗性が非常に高い
- 破断時の伸びが400%以上
- 優れた紫外線耐性
- 加工のしやすさ

したがって、製造業などの現場でも幅広く使用されることが期待されています。

Lynxter社の成り立ち

Lynxterは2016年にフランスのバイヨンヌで設立され、多様な新製品を次々に開発し急成長を遂げている企業です。優秀なチームが在籍し、現在では9か国以上に事業を展開しています。Lynxterの特異なモジュール式積層製造ソリューションは、シリコーンや熱可塑性プラスチック、ペーストといった多種多様な材料に対応しており、工業製造やヘルスケア、研究などの分野へと影響を与えています。この新素材の導入によって、3Dプリンターの可能性はさらに広がることでしょう。

今後もLynxter S300Xは、革新的な技術をもって、さまざまな分野での活躍が期待されます。新素材のお披露目は、その第一歩となることでしょう。