回収したろうそくがアロマキャンドルに変身！信太商店のアップサイクルプロジェクト

株式会社信太商店の新たな挑戦

東京都に本社を構える株式会社信太商店は、新しい取り組みとして回収した不要物を再利用し、アロマキャンドルを製作するプロジェクトに着手しました。特に、12月15日より取引先企業や協力会社へのノベルティとして配布されるアロマキャンドルが注目を集めています。

不要物の再利用への基盤

このアプローチは、企業・施設から集めた廃棄物の中でも再利用可能なアイテムを積極的に活用することを目的としています。最近、企業の担当者から「廃棄せずに再利用できる方法があるなら知りたい」という声が寄せられることが増加しており、信太商店はこうしたニーズに応える形でアプローチを進めているのです。

特に、布や反物など、通常の廃棄物処理では負荷がかかる素材に関しては、その処理コストが懸念されています。しかし、廃棄品の中には、再利用の可能性があるものも多数存在します。こうした状況を踏まえ、信太商店は蝋燭を再生するプロジェクトに着手しました。

アロマキャンドルとしての再生

集められた蝋燭は、溶かして再利用され、約100個のアロマキャンドルとして仕上げられます。このキャンドルは、使用する素材について、収集状況や調達の都合により個体差があることが特徴です。量産体制を取るのではなく、各キャンドルは独自の個性を持ち、一つ一つ異なる香りやデザインが楽しめる仕上がりとなっています。

アップサイクルの重要性

信太商店が行うアップサイクルは、捨てられる運命にあった物を新たな価値を持たせて生まれ変わらせる取り組みです。この活動は、減らす・再利用する・リサイクルするという3Rの概念にも通じ、環境への配慮や持続可能性へ貢献するものとして注目されています。

パートナーとしての役割

信太商店は、企業との協力を通じて、廃棄物の新たな活用方法を共に探求していく姿勢を示しています。回収現場での気づきや企業からのフィードバックをもとに、新たなリユースの方法が模索されています。このような取り組みにより、廃棄物だけでなく新しい価値を創出する機会を増やすことができます。

信太商店は、アップサイクルの取り組みを通じて、企業が廃棄以外の選択肢を持つことで環境への意識を高め、廃棄コストの見直しを促進し、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。

無料引き取りサービス

さらに、信太商店では廃棄予定の蝋燭を、東京の所在地にお持ち込みいただければ無料で引き取るサービスも提供しています。サイズや数量にかかわらず、迅速に対応できる体制が整っており、廃棄方法に困っている方にとっては利用しやすいサービスと言えるでしょう。

今後の展望

今後も信太商店は、再利用できる品目に応じてさまざまな方法を模索し、新たなアップサイクル商品の製作に挑戦していきます。また、植木鉢や陶器類を利用した他のアップサイクル品の開発や、土の再利用販売といった新たな循環の仕組みの構築にも取り組む意向を示しています。これにより、企業の選択肢が広がり、資源の循環がさらに進むことが期待されています。