名古屋の小学生が世界に触れる
中京大学(愛知県名古屋市)が、地域の小学校と協力して行った国際交流授業が、2025年2月26日に開催されました。この授業は名古屋市立村雲小学校で実施され、小学校4年生の55名を対象にした「CHUKYO GLOBAL -国際交流授業-」プロジェクトの一環です。
本プロジェクトでは、同大学に留学中の留学生たちと、彼らの活動をサポートする学生ボランティア団体「VOICE」が中心となり、異文化交流の場を子どもたちに提供しています。目的は、子どもたちが母国の教育や文化、簡単な言語を学び、異文化理解を深めることにあります。特に、外国に対する視野を広げ、将来の夢に対する考え方を豊かにする機会を提供することを目指しています。
この授業には、アメリカとフランスから来た留学生3名と日本の学生2名が参加しました。授業の当日は、小学生たちが自身の質問を留学生に投げかけるなど、直接文化や生活について話を聞くことができました。また、留学生とともにアクティビティやゲームを行い、楽しみながら異文化に触れる経験ができました。これにより、小学生たちは外国語への親近感を高め、異文化への興味を一層育まれたのです。
留学生たちにとっても、これは貴重な体験でした。日本の教育システムや国際交流の場を実際に訪れることで、日本の文化や外国語教育の現状を学ぶ良い機会ともなりました。さらに、VOICEの学生たちにとっては、国際交流活動を企画・運営することで実践的なスキルを磨く場ともなっています。
授業が進む中で、参加した小学生たちからは「もっと外国語を話せるようになりたい」という声が多く出てきました。これは、国際理解を育む授業に対する強い関心を示しています。中京大学は今後も地域との連携を強め、学生たちと地域住民が共に学び合う環境を整えつつ、子どもたちに国際交流の貴重な機会を提供し続ける考えです。
このような取り組みは、地域の教育と国際交流が連携するモデルケースとなるでしょう。子どもたちの未来を考え、国際感覚を育むプロジェクトが今後ますます増えることが期待されています。