ちくわと空き瓶で描く新たな音楽体験
公益財団法人ソニー音楽財団は、伝統的なクラシック音楽の枠にとらわれない、新しいスタイルを提案しています。その中でも注目を集めているのが、フルート奏者・多久潤一朗さんによるユニークなパフォーマンスです。彼は、普通の楽器ではなく、ちくわや空き瓶といった意外なアイテムを楽器として使い、クラシック音楽を演奏する挑戦を行っています。この新たな試みがどのように実現しているのか、詳しくご紹介します。
ちくわでの超絶技巧
2024年11月6日、ソニー音楽財団の公式YouTubeチャンネル「こどものためのクラシック」で公開されたのは、彼がまさかの楽器「ちくわ」を使用して演奏する、ハチャトゥリアンの「剣の舞」の動画です。なんと、ちくわには何の加工も施されていないはずですが、演奏者は指の使い方だけで音程を変更するという驚くべき技術を駆使しています。このシュールな映像は、普通のクラシック音楽のイメージを覆し、楽しくてコミカルな音楽体験を提供します。
演奏後、使用したちくわは本人が実際に食べてしまうという、まさに一石二鳥のパフォーマンスも笑いを誘います。
空き瓶の新たな響き
同じ日には、チャイコフスキーの命日でもあり、それにちなんだ「金平糖の踊り」の演奏も公開されました。この作品では、多久さんが独自に作り上げたビン・パンフルートというパンフルートを空き瓶で演奏します。プロのフルート奏者たちが集結し、見事な音色を奏でる様子は、通常の演奏では味わえない特別なものです。
何気ない日常のアイテムが、これほどまでに音楽に変化する様子は、視聴者にとって驚きと感動の瞬間となることでしょう。
今後の動画公開予定
さらに、続々と新しい動画が公開予定で、次回のテーマにはコップや湯呑み、さらには野菜を使った演奏が予定されています。また、演奏の方法自体も紹介されており、視聴者が自らも挑戦したくなる内容となっています。動画を視聴した後、キッチンにある全ての物が楽器に見えてくるかもしれません。
最後に
多久潤一朗さんは「軽い気持ちでちくわや瓶を吹いてみたら、いろいろなフルートじゃないものを吹くことができるようになった」と語り、自身の体験からどのように楽器を見出すか、それについて興味深い考えを披露しています。クラシック音楽の新たな楽しみ方を提案するこの試みは、視聴する人々に新しい刺激と楽しさをもたらしてくれるでしょう。
これらの映像は、ソニー音楽財団の公式YouTubeチャンネルで楽しむことができます。音楽の新たな可能性を体験し、一緒に楽しむ機会をつかんでみてはいかがでしょうか?
次回の「こども音楽フェスティバル 2025」での演奏も見逃せません。乞うご期待!