JFEエンジニアリング、住友化学子会社の66.6%株式を取得
JFEエンジニアリング、住友化学子会社の株式を取得
2025年3月31日に、JFEエンジニアリング株式会社が住友化学株式会社の100%子会社である住友ケミカルエンジニアリング株式会社（以下「住友ケミカルエンジニアリング」）の株式66.6%を取得することが正式に合意されました。この動きは、化学プラント領域におけるJFEエンジニアリングの戦略的な拡張を目指すものです。
計画の背景
JFEエンジニアリングは、エネルギー、環境、社会インフラなど多岐にわたる分野でエンジニアリング事業を展開しており、強固な国内外の事業基盤を持っています。この度の株式取得は、今後の市場成長が見込まれる化学プラント分野でのEPC事業をより強化する目的があります。これにより、顧客基盤の拡大と新たな対応領域を目指します。
住友ケミカルエンジニアリングは、石油化学、ファインケミカル、半導体製造など幅広いプラント設計・建設に豊富な経験を持つ企業です。そのような中、住友化学としては、カーボンニュートラル社会の実現に向けた変革が求められる時期に、JFEエンジニアリングと協力することが重要だと考えています。
株式譲渡の意義
住友化学は、JFEエンジニアリングとの連携を通じて互いの経営資源や事業ノウハウを活かし、より高付加価値なビジネス展開を図ることを期待しています。この株式譲渡に伴い、住友ケミカルエンジニアリングは商号を変更する予定ですが、住友化学グループとの良好な関係を維持しつつ、JFEグループとのシナジーを最大化するよう努めていく考えです。
営業内容と将来の展望
住友ケミカルエンジニアリングは、千葉県美浜区に本社を置き、国内外に3つの拠点と2つの海外拠点を展開しています。彼らの主な業務内容は、基礎化学品や機能化学品プラント、半導体製造用薬液供給システムの設計、建設に関する企画や調達、工事、試運転、メンテナンスを含みます。2024年3月期の売上は271億円を見込んでいます。
今後、JFEエンジニアリングと住友化学の両社は、持続可能な社会の実現に向けた先進的な化学プラントの建設や各種技術の開発に積極的に取り組む考えであり、これにより社会貢献を果たしていく意向です。各社が協力することで、化学プラント事業のさらなる成長が期待されます。グローバルな視点での事業拡大が見込まれる中、両社の連携により、持続可能な未来への道が開かれるでしょう。
会社情報
- 会社名
- JFEエンジニアリング株式会社
- 住所
- 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目一番地
- 電話番号
トピックス（経済）
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