詩人・谷川俊太郎の新作詩集『星たち』
2025年8月15日、詩人・谷川俊太郎の新しい詩集『谷川俊太郎詩集 星たち』が発売されます。出版社は東京都武蔵野市吉祥寺に位置するブルーシープ株式会社。この詩集は、詩の世界における宇宙のテーマを深く掘り下げた作品となっており、谷川氏の独特な感性が光る一冊です。
宇宙をめぐる15篇の詩と前康輔の写真
谷川俊太郎さんは20歳の頃に詩集『二十億光年の孤独』を発表して以降、宇宙をテーマにした数多くの詩を書き続けてきました。今回の詩集には、星や宇宙にまつわる詩が15篇収められており、『二十億光年の孤独』や『朝のリレー』といった名作から、新作の「ひとつのほし」「宇宙船ぺぺぺぺランと弱虫ロン」、そして遺作となる「感謝」までが含まれています。
さらに、写真家・前康輔による撮り下ろしの写真も特長的です。谷川さんの自宅の書斎や応接室といった普段目にすることのない場所、その中に感じられる谷川さんの気配を感じながら、彼の詩を味わえる格別な体験が待っています。詩と写真が交互に配され、自宅の風景が詩に新たな命を吹き込む構成となっています。
詩集の誕生の背景
この詩集は、2025年7月16日から開催される「PLAY! MUSEUM」の展覧会「大どろぼうの家」展にてインスタレーション「銀の庭」がきっかけで誕生しました。この展覧会は、宇宙に憧れを持っていたロマンチストの大どろぼうが、谷川俊太郎さんの訃報を聞き、彼の宇宙に関する15篇の詩を「盗み出す」という斬新なコンセプトで、庭を美しく飾るというものです。
このインスタレーションでは、谷川さんの詩の朗読が行われ、長男の谷川賢作による音声も加わることで、観客は詩と音のハーモニーを体験できます。このように、作品はさまざまなメディアを通じて観覧者に感動を与える形で生まれました。
受賞歴と著者プロフィール
谷川俊太郎さんは1931年に東京で生まれ、1952年にデビュー作『二十億光年の孤独』を刊行しています。その後、1962年には「月火水木金土日の歌」が日本レコード大賞作詩賞を受賞するなど、詩人としての名声を確立しました。数多くの賞歴を持ち、詩作の他にも絵本やエッセイ、脚本など多様な表現を行っています。
前康輔さんは1979年広島市に生まれた写真家で、個展や雑誌、広告におけるポートレイト撮影などを通じて、独自の視点で作品を発表してきました。彼の写真は谷川さんの詩集をさらに鮮やかに彩る重要な要素となっています。
販売情報
『谷川俊太郎詩集 星たち』は、2025年7月16日からPLAY! MUSEUMの「大どろぼうの家」展にて先行販売される予定です。一般販売は2025年8月15日から全国の書店で開始されます。価格は1,980円(1,800円+税)となっており、詩と写真が織りなす世界をぜひお楽しみください。
詳細な情報は
こちらにて確認できます。