熊本県の新たな居住満足度調査発表
大東建託株式会社が実施した居住満足度調査、「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2024<熊本県版>」と「いい部屋ネット 住みたい街ランキング2024<熊本県版>」の結果が発表されました。今年の調査は過去最大規模のもので、新たに地域の特性を反映した内容となっています。
住みここちランキング2024の結果
最初に発表された住みここちランキングでは、初めて登場した上益城郡嘉島町が見事に1位を獲得しました。この町は熊本市の南東部に位置し、便利なベッドタウンとして知られ、大型ショッピングモールや公共施設、医療機関などが整っています。また、自然豊かな環境も魅力の一つです。緑川や加勢川など、様々な水資源にも恵まれたエリアで、昨年は集計対象に入らなかったものの、今年は堂々の首位となりました。
続いて、3年連続で2位に輝いた菊池郡菊陽町と、3位の合志市は、共に熊本市の周辺に位置する自治体です。このエリアの発展は顕著で、住む人にとって快適な環境が評価されています。居住者たちが挙げた意見では、生活の便利さだけでなく、地域の活気や安全性も高く評価されています。
住みたい街ランキング2024の結果
続いて発表された住みたい街ランキングでは、福岡市が3年連続で堂々の1位に輝きました。得票率は5.1%の増加を見せており、特にアクセスの良さや文化的な資源の豊富さが人気の理由とされています。2位は熊本市中央区、3位は東京23区で、いずれも安定した評価を得ています。
調査によると、居住者の73.5%が「今住んでいる街に満足している」と答えた一方、「住みたい街が特にない」との意見も見られました。現在の街に対するポジティブな意見が多い中で、他の自治体への興味を持たない人が増えていることも注目される点です。
自治体の評価要因
住みここちランキングのさまざまな要因についても注目が集まっています。静かさや治安の評価が高い自治体は、球磨郡あさぎり町が1位を獲得しました。また、物価や家賃が手頃だと評価された上益城郡御船町や荒尾市も注目です。一方で、防災面では上益城郡御船町が3位にランクインしています。
調査の背景と目的
この調査は、過去に蓄積されたデータを基にしており、株式会社マクロミルの協力を得て、インターネット経由で行われました。熊本県の20歳以上の居住者を対象に、特定の評価基準に基づいて回答が集められました。
調査結果は地域の居住環境を把握するための指標となり、今後の住環境改善や地域活性化に向けての参考になります。地域の住みやすさを向上させるためには、住民の声を反映した政策が重要です。
開放感のある自然や、便利な商業施設が揃った住みここちの良い地域を見つけて、新しい生活を考えてみるのも一つの選択肢かもしれません。
詳細な結果やデータは、公式ウェブサイトでも確認できます。