ベジメータの研究成果発表: 健康寿命に向けた光学技術の進化

ベジメータの最新研究成果

2023年8月1日、島根大学医学部にて「第7回B-ROPs研究会」が開催され、光学皮膚カロテノイド量測定装置「ベジメータⓇ」に関する最新の研究成果が発表されました。この装置は、株式会社LLCジャパンが取り扱い、アメリカユタ州に本社を置くLongevity Link Corporationが製造したものです。ベジメータは、野菜摂取量の評価に特化した第4世代の測定装置で、世界中の研究機関で高い信頼を得ています。

LLC社は2000年に世界初の光学皮膚カロテノイド量測定装置を公表し、2010年には初めて野菜の摂取量を評価する観点から装置を開発しました。その正確性は2020年にはアメリカ農務省による評価で確認されています。これまでに25,000台以上が販売され、2,400万人以上がこの測定を受けており、170を超える研究機関で活用されています。

研究会の内容

今回の研究会では、特別講演および一般講演8題が行われ、活発な質疑応答も交わされました。特に注目すべきは、以下の3つの一般講演です。

1. 日本人のカロテノイド摂取量と皮膚カロテノイドスコアの関連性

摂南大学の岸本良美准教授は、109名の健康な日本人成人を対象にした研究で、カロテノイド摂取量の調査結果を報告しました。調査結果から、総カロテノイド摂取量の平均は1日約8.2mgであり、皮膚カロテノイドスコアとの有意な相関関係が示されました。この研究は、ベジスコアがカロテノイドの習慣的な摂取量を反映するバイオマーカーとしての可能性を示唆しています。

2. 青年期の皮膚カロテノイドスコアとAGEsスコア

常葉大学の三浦綾子教授は、浜松ウエルネスプロジェクトの一部として大学生を対象に皮膚カロテノイド量とAGEsスコアを調査しました。朝食を定期的に摂取する学生は、ベジスコアが高く、AGEsスコアが低いことが確認されました。また、野菜摂取頻度とベジスコアにも相関関係があることが研究によって明らかになりました。

3. 妊産婦の皮膚カロテノイド密度

聖隷浜松病院の尾花明医師は、妊産婦のカロテノイド摂取に関する研究を行い、妊娠中および産後の女性はベジスコアが低いことを明らかにしました。これにより、妊娠中のカロテノイドの重要性が再確認され、特にゼアキサンチンが胎児の眼の発育に関連していることが示されています。高ベジスコアの女性は野菜や野菜ジュースの摂取が多く、妊娠においても健康寿命に寄与する可能性があることが明らかとなりました。

ベジメータの重要性

近年、類似の装置も市場に登場していますが、LLC社の特許に基づくベジメータとは測定原理や対象が異なります。厚生労働省所轄の研究でも、ベジメータの科学的妥当性が評価されています。ベジメータの研究成果は、日本においても様々な分野において利用されており、今後の健康長寿社会の実現に向けて重要な役割を果たすと期待されています。

私たちが目指すのは、人々の健康を維持し、持続可能な人生を送るための情報を提供することです。ベジメータの研究結果を通して、より多くの人々が健康についての理解を深め、実践していくことを期待しています。ベジメータは医療機器ではありませんが、健康に役立つ重要なツールです。