新ブランド「enovo」が提案する日本の伝統美を再創造した金属工芸品

美しさを金属に宿す新ブランド「enovo」

松本興産が50年以上にわたる金属加工技術を駆使して立ち上げた新ブランド「enovo」。このプロジェクトは、「削りで描く、日本の美」をテーマにし、日本の伝統美と現代のデザインを融合させた金属工芸品を提供する。

日本の美意識と製造文化の再構築

「enovo」の特徴は、その技術力と美意識が絶妙に組み合わさっていることだ。松本興産は1970年に埼玉県小鹿野町で創業し、精密部品の製造を通じて高度な金属加工の技術を積み重ねてきた。しかし近年、地域の製造業は人材の不足や市場の変化に直面しており、今後の展望が求められている。

そのような背景の中、「enovo」は消費者に直接価値を届けることを目的とした自社ブランドとしてスタートした。単なる商品開発にとどまらず、地域産業の未来を形作り、日本の工芸文化を次世代や世界へ継承するという使命を持ったプロジェクトである。

第一弾製品紹介

「enovo」が発売する第一弾製品は、お箸とお猪口である。

お箸

お箸は、0.01mm単位での精密加工によって、特徴的な柄模様が角度によって変化する美しさを持っている。手元を華やかに彩り、普段の食事に上質な雰囲気を加える。このお箸は、一膳8800円（税込）で販売され、2膳セットは15400円（税込）となっている。

- 材質：アルミニウム（アルマイト処理）
- サイズ：直径約7mm、長さ225mm
- 重さ：約30g（1膳）

お箸置きとの一体化設計にも工夫がなされ、使う喜びと遊び心を感じることができる。

お猪口

お猪口は「光の器」として、日本酒の香りと余韻を引き立てるデザインが施されている。内側のカーブや表面のテクスチャーも全て削り技術から生まれており、美的要素を重視した仕上がりが特徴だ。2個セットで18700円（税込）、4個セットで33000円（税込）で販売されている。

- 材質：アルミニウム
- サイズ：直径43mm、高さ47mm
- 容量：約48ml、重さ：約39g

地域から世界へ

「enovo」は、在地の製造業が世界へと羽ばたく可能性を示すブランドである。単なる商品開発ではなく、地域産業の新たな可能性を広げる実験的な取り組みでもある。「地方からでも、世界に向けてブランドはつくれる！」とのメッセージを実証し、地域の製造業の価値を高めることも目指している。

「小鹿野町から生まれた技術」が、世界の暮らしに新しい価値を加え、憧れの仕事を生み出す手助けとなるだろう。

公式サイト及び販売店舗

新しい金属工芸品を手に入れるには、enovoの公式サイトや公式オンラインストアを訪れてみてほしい。日本の伝統美と高い技術力が詰まった製品をぜひ体験してみてほしい。

会社概要

松本興産株式会社は、埼玉県秩父郡小鹿野町に本社を構え、自動車部品の金属切削加工などを手掛ける企業。創業から50年以上の歴史を持つ。現場主導のDXや地域密着のものづくりを進めており、受賞歴も多い。

お問い合わせは、担当の森沢慎治まで。

所在地：埼玉県秩父郡小鹿野町下小鹿野247-1
TEL：0494-75-0571
FAX：0494-75-3564
E-mail：[email protected]