田辺三菱製薬との提携
2022-06-27 16:00:03
田辺三菱製薬と共同研究へ向けたライセンス契約についての新たな展開
田辺三菱製薬とのライセンス契約締結の背景
近年、多くの医療技術が進化する中、バイオ医薬品の開発が注目されています。特に、神経系疾患に関する治療薬の開発は、患者のQOL(生活の質)を飛躍的に向上させる可能性を秘めており、そのニーズは高まっています。この度、株式会社エディットフォースは、田辺三菱製薬株式会社との間でライセンス契約を締結したことを発表しました。
この契約の目的は、エディットフォースが保有するPPRタンパク質プラットフォーム技術を基に、特定のCNS疾患(中枢神経系疾患)に対する新しい医薬品の研究・開発および商業化を進めることです。契約により、田辺三菱製薬は遺伝子治療薬の創出に向け、エディットフォースが設計したターゲットRNAに特異的に結合するPPRタンパク質を用いて医薬品候補の同定から臨床開発、製造、商業化までの全過程を独占的に実施する権利を得ました。
期待される成果と今後の展望
ライセンス契約に基づいて、田辺三菱製薬からエディットフォースに契約一時金や開発・販売のマイルストンが支払われる予定であり、その総額は200億円以上に達する見込みです。また、商業化が実現すれば、全世界の売上に応じたロイヤリティも期待されます。エディットフォースの代表取締役社長、小野高氏は「病気に苦しむ患者に迅速に医薬品を提供できるよう、田辺三菱製薬と協力して取り組む」とのコメントを寄せています。
PPRタンパク質プラットフォーム技術とは
PPRタンパク質プラットフォーム技術は、植物由来のPPR(Pentatricopeptide Repeat)タンパク質を基にしたもので、DNAやRNAに特異的に結合し、遺伝子の発現制御に寄与します。この技術を用いることで、特定のDNAまたはRNA配列に結合するタンパク質を自在に設計・合成することができます。エディットフォースは、この技術を活かして効果的な治療薬を開発することを目指しています。
🧬 ### 田辺三菱製薬の紹介
田辺三菱製薬は、1678年に創業され、日本薬品産業の中心地である大阪に本社を構える老舗製薬企業です。MCHCグループの一員として、医療用医薬品の開発に注力しており、特に中枢神経系や免疫炎症領域におけるプレシジョンメディスン(精密医療)を推進しています。同社は、全ての患者に希望ある選択肢を提供することを使命とし、高い有効性と安全性を持つ治療薬の開発を続けています。
エディットフォースの折衷的アプローチ
エディットフォースは2015年に設立され、九州大学と連携しながら独自のDNA/RNA編集技術を開発しています。この技術を利用した共同研究により、ライフサイエンス分野での新たな治療法を創出することを目指しています。
最後に
本契約により、両社の知見を最大限に活かした新しい医薬品の実現が期待されており、今後の展開に注目が集まります。CNS疾患に苦しむ患者に希望がもたらされる日が一日でも早く訪れることを願っています。
会社情報
- 会社名
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エディットフォース株式会社
- 住所
- 福岡県福岡市中央区天神1-9-17福岡天神フコク生命ビル4階
- 電話番号
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