デザインの新時代を切り拓く「色窓」の受賞
合同会社キョウイクデザインが手がけたプロダクト「色窓」が、国際的なデザイン賞である「A’ Design Award 2025」のアクセシビリティ部門で、名誉あるIron A’ Design Awardを受賞しました。この受賞は、社会的意義と審美性が高く評価された結果であり、私たちにとって大きな励みにもなっています。
「色窓」は、就労継続支援B型事業所で働く「職人」たちと共に制作されました。このプロダクトは新たな民藝として位置づけられ、手仕事の良さを最大限に活かすことを目指しています。私たちは、この商品を通じて「美しい生活の風景」を世に送り出す努力を続けています。
民藝運動が「日常の中にある美」を追求してきたように、「色窓」も日々の生活から生まれる美しさをデザインし、共生社会を実現しようとしています。今回の受賞を受け、私たちは個々の豊かな個性を見極め、仲間と共により良い社会を目指す決意を新たにしています。
大阪・関西万博での革新的な展示
「2030年ネイチャーポジティブの実現に向けて」というテーマの下、環境省が主催する展示においてもキョウイクデザインは重要な役割を果たしました。この展示は、私たちがどのように素材と関わり、誰と何を生み出すべきかを見つめ直す試みです。
展示では、古材の活用や鋼材の使用を最小限に抑えた取り組み、大学との協働制作などが行われ、産業と学問、福祉の連携を通じて資源の循環と社会的包摂を実現しました。
目指したのは「五感で感じる空間」です。耳に流れる自然音や、手に触れる地域資源から生まれた什器は、来場者に新しい体験を提供し、人と自然、地域工芸品と生活、そして多様性を感じさせる場となるよう設計されました。この空間は特別なテクニックや説明なしに、誰もが「共生」と「循環」を直感的に理解できるよう配慮されています。
さらに、展示で使用した素材や什器は、終了後も再利用が計画されています。これにより、一過性のイベントではなく「循環する小さな営みを生む空間」としての持続性を目指しています。
チーム協働による未来への挑戦
キョウイクデザインにとって、領域を超えてさまざまな専門性を持つ仲間たちと協働することは日常の一部です。素材や人との関わりを大切にし、それぞれの役割に敬意を持ちながら、価値の最大化を目指しています。
私たちが生み出す空間やプロダクトは、単に課題を解決するだけでなく、未来のソーシャルデザインに繋がることを信じています。以上の取り組みを通じて、仲間と共に新たな可能性を広げていくことが私たちの使命です。
会社概要
合同会社キョウイクデザインは、建築設計や空間デザイン、プロダクトデザイン、教育プログラムの開発など幅広い事業を展開し、日々新しい価値を創造しています。
このように、キョウイクデザインの挑戦は、ただのプロダクト作りにとどまらず、私たちの社会に新たな価値を生み出していくことを願っています。