ザンビアでの新たな農村デジタル化プロジェクトが始動

ザンビアでの農村デジタル化プロジェクトが始動

株式会社Dots forが、南アフリカのfarmers 360° link（FL360）と提携し、ザンビアの地方農村に向けたフランチャイズ展開を2025年5月から開始することを発表しました。このプロジェクトは、アフリカの農村部におけるデジタルインフラの弱さを解消し、地域住民の生活向上を目指すものです。

プロジェクトの背景

世界各国におけるデジタル化が進む中、特にアフリカの地方農村部では依然として情報と機会の格差が存在しており、多くの人々がその影響を受けています。経済的な理由から、既存の通信会社はこの地域に十分なインフラ投資を行わず、結果としてデジタルサービスがほとんど利用できない状況が続きました。このような背景から、Dots forはアフリカ農村に特化したデジタルプラットフォーム「d.CONNECT」を通じて、通信及びデジタルサービスを提供することを決定しました。

Dots forのアプローチ

Dots forは、技術や知識がなくても簡単に通信インフラを構築できるボトムアップのモデルを採用し、これまでにベナンやセネガルで成果を上げてきました。このプラットフォームを利用することにより、農村住民はスマートフォンを介して様々なデジタルサービスにアクセスでき、収入の増加や情報取得が可能となります。また、プロジェクトの一環として、小学校にはソーラーパネルを利用した電源供給システムも設置され、教育の質も向上することが期待されています。

共同のパーパス

FL360は「見える、繋がる、楽しい」という消費体験を創出することを目指しており、アフリカ47カ国の農家の作物をトレース可能な形で提供しています。このコラボレーションにより、ザンビアの農村におけるデジタル化が進むことで、農村住民の生活にポジティブな変化がもたらされると期待されています。

展望と意気込み

今回の取り組みは、アフリカ全土でのDots forのソリューションを広めるための第一歩です。FL360の小林MDは「長時間の動画コンテンツへのアクセスが可能になることで、農村の環境においても大きなインパクトをもたらす」と述べています。また、Dots forの大場CEOも「共に力を合わせて、アフリカの農村の人々を正しく世界経済に組み込むことを目指している」と強調し、今後の展望に対する期待感を表明しました。

このプロジェクトは、アフリカの地方農村に新たな可能性をもたらす重要な取り組みとして位置づけられており、その進展が注目されます。