シンガポール伊勢丹での特別なジュエリー体験
2013年12月6日から11日、シンガポールの伊勢丹スコッツ店にて『TOKYO Jewellery Gift』というユニークなポップアップショップが開催されます。このイベントは、東京で製造されたジュエリーを紹介するもので、実に初めての試みとなります。主催は、世田谷区の株式会社フジモリと台東区の株式会社梶田です。
東京のクラフトマンによる実演
『TOKYO Jewellery Gift』の最大の特徴は、東京の職人が店頭で直接カスタマイズを行う点です。来場のお客様は、その場で刻印やその他の特別なオプションを依頼することができ、東京の最先端のジュエリー製造技術が目の前で披露されます。藤森隆社長は「東京のアトリエの雰囲気を伊勢丹に再現し、シンガポールの方々に職人技を楽しんでもらいたい」と語っています。
日本のジュエリー文化をシンガポールに
フジモリと梶田は、東京に拠点を置くジュエリーメーカーとして、これまで国内市場での活動に集中してきました。しかし、今回のポップアップショップを通じて、海外市場にも自社ブランドを発表する機会を得ました。梶田謙吾社長は「シンガポールという新しい市場で、私たちの製品をより多くの人に知ってもらうことが目標です」と述べ、国際的な展開への意欲を示しています。
ブランドの紹介
株式会社フジモリ
1970年に創業したフジモリは、伝統的な彫金技法を重視したジュエリーメーカーです。三軒茶屋にあるオーダーメイドジュエリーの専門店「ADAM」や、アニバーサリージュエリーブランド「MITUBACIミツバチ」を運営しています。フジモリの作品には、独特のデザインと卓越した技術が光ります。特に、Dynamic Cut RingやCamellia Cut Ringなどの人気アイテムが展開されます。
株式会社梶田
1920年に設立された梶田は、カラーストーンを専門に扱うジュエリーメーカーです。東京の職人による高品質なジュエリー製造を行い、自社ブランドだけでなくOEM事業にも携わっています。Sugar Loaf Cut RingやKaleidoscope Broochなど、多彩なデザインを通じて洗練された美しさを追求しています。
職人たちの経歴
- - 藤森隆(フジモリ代表取締役社長)は世田谷区出身で、国際基督大学を卒業後、フィレンツェに留学。多くのデザイン賞を受賞しており、ジュエリーデザイナーとしてのキャリアも築いています。
- - 梶田謙吾(梶田取締役最高執行責任者)は文京区出身で、慶應義塾大学SFCを卒業。マーケティングプランナーとしての経験を活かし、宝石学を学んだ後、家業に参画しました。
おわりに
このポップアップショップは、日本の職人の技術とクオリティをシンガポールの観客に紹介する貴重な機会です。ジュエリーへの関心が高まる中、日本の伝統技術を直接体験できるまたとないチャンス。このイベントを通じて、新しい顧客との出会いが生まれ、さらなる交流が進むことが期待されています。