遠隔ICUの未来を拓く!ディー・エヌ・エーとクロスシンクが提携開始
株式会社ディー・エヌ・エーの子会社である株式会社アルムが、医療分野における新たな取り組みを発表しました。それは、遠隔ICUソリューションを提供する株式会社クロスシンクとの提携です。この提携は、2024年の8月から開始されることが発表されています。両社の協力により、自治体向けの営業活動を強化し、より多くの医療機関に「生体看視アプリケーション iBSEN DX(イプセン ディーエックス)」を導入し、患者に対するケアの質を向上させることを狙いとしています。
医療機関での導入事例
アルムが手掛ける医療関係者同士のコミュニケーションアプリ「Join」は、国内の大学病院や専門医療機関での導入が進んでおり、既に多くの医療従事者に利用されています。今回の提携では、同社の豊富な顧客基盤と営業ノウハウを活かし、クロスシンクが開発した遠隔ICUの導入をさらに加速させる意向です。この新たな取り組みは、医師の業務効率化や働き方の最適化に寄与し、すべての人に公平な医療提供を目指すという理念とも一致します。
特に、横須賀市立市民病院におけるiBSEN DXの導入は注目されています。このアプリケーションは、重症病棟に入院する患者の状態を一元管理し、また別の場所からもモニタリングが可能です。2024年4月からは、横浜市立大学附属病院と連携した遠隔ICU体制が整えられ、実証試験が進行中です。これにより、専門医師や看護師から適切なサポートが受けられ、医療の質向上を実現しています。
アルムのビジョンと活動
株式会社アルムは「すべての医療を支える会社(All Medical)」という理念のもと、ICTの力を駆使して医療サービスの格差やミスマッチを解消し、すべての人に公平な医療福祉を提供することを目指しています。医療ICT事業では、グローバルな展開にも力を入れており、日本国内だけでなく32カ国へもソリューションを提供しています。
クロスシンクのミッション
一方、株式会社クロスシンクは「医療の今を変える。」という理念のもと、集中治療室という概念を打破し、あらゆる病床にICU並みの医療環境を提供する「ICU Anywhere」というビジョンを持っています。テクノロジーや医療ビッグデータを活用し、患者や医療現場により良い未来をもたらすことを目指しています。
未来の医療を形作る
この提携により、遠隔医療の普及がより加速し、多くの患者にとって質の高い医療が実現されることが期待されます。医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は、今後も多くの課題に対して解決策を提供し続けるでしょう。
詳しい情報は、株式会社クロスシンクの公式サイトから確認できます。