海のエジプト展 ~海底からよみがえる古代都市アレクサンドリアの至宝~
今年の夏、横浜で展示される『海のエジプト展』は、古代都市アレクサンドリアの魅力を深く掘り下げる貴重な機会です。この展覧会では、フランスの著名な海洋考古学者フランク・ゴディオ氏の90年代からの発掘成果をもとに、エジプトの古代都市が復活を遂げる様子が紹介されます。展覧会は2009年6月27日から9月23日まで、パシフィコ横浜で開催されます。
展示内容の見どころ
1. カノープス - 聖なる癒やしの都
カノープスは、古代からギリシャやエジプトの文献に記されてきた歴史的な都市であり、プトレマイオス朝時代には「セラピウム」と呼ばれる聖域が存在しました。この都市はエジプトと地中海世界をつなぐ重要な拠点でもあり、多様な文化が交差する活気に満ちた場所だったと言われています。
2. ヘラクレイオン - 神々とファラオが出会う都
エジプトの海の玄関口であるヘラクレイオンの遺跡は、これまで正確な位置が不明でしたが、ゴディオ氏の探査チームが数多くの海底遺跡を発見し、失われた町の姿を明らかにしました。神殿が存在した場所が詳しく展示され、古代の人々の生活を垣間見ることができます。
3. アレクサンドリア - クレオパトラが愛した都
アレクサンドリアは、アレクサンドロス大王によって紀元前331年に設立され、後にプトレマイオス朝の首都となりました。今日でもエジプト第2の都市として知られ、地中海文化とエジプトの活気が融合した魅力的な場所です。また、クレオパトラが歩んだ歴史的な舞台でもあります。
4. 日本オリジナル展示 - VRシアター
特設された日本オリジナルのVRシアターでは、最新のバーチャルリアリティ技術を用いて、海底から発見された遺物や繁栄を誇った古代アレクサンドリアの街並みを体感できます。観客は、まるでその場にいるかのような感覚で歴史を感じられるでしょう。
開催概要
- - 名称: 海のエジプト展 ~海底からよみがえる古代都市アレクサンドリアの至宝~
- - 会期: 2009年6月27日(土)〜2009年9月23日(水・祝)、会期中無休
- - 会場: パシフィコ横浜ホールD
- - 開場時間: 午前9時30分〜午後6時(入場は閉場の1時間前まで)
- - 公式サイト: こちら
- - 問い合わせ: 展示会ダイヤル0570-060-060(午前10時〜午後6時)
主催・共催・後援
- - 主催: 朝日新聞社、TBS、『海のエジプト展』実行委員会
- - 共催: 横浜市、横浜開港150周年協会
- - 後援: 外務省、エジプト大使館、フランス大使館など多数
フランク・ゴディオ氏について
1947年にカサブランカで生まれたフランク・ゴディオ氏は、フランスの海洋考古学者であり、1992年からエジプト考古最高評議会と共に大規模な海洋考古学プロジェクトを立ち上げ、数々の重要な発見を成し遂げてきました。特にアレクサンドリアに関する研究はその名を知られています。なお、展示内容は随時更新される可能性があるため、興味のある方は公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
この機会に、古代エジプトの歴史の一端を体験しに行くのはいかがでしょうか?