渋谷に誕生したギフテッド中高生のための新しい居場所「sparK」とは

渋谷に誕生したギフテッド中高生の新しい居場所「sparK」

2025年4月3日、東京都渋谷区に新しい居場所「sparK」がオープンしました。この施設は、ギフテッド傾向があり、学校に馴染みにくい中高生を対象とした対面型のサポートスペースです。このプロジェクトは、特定非営利活動法人日本教育再興連盟（ROJE）の「ギフテッドプロジェクトsprinG」の一環として、これまで主にオンラインで支援を行ってきた同団体が初めての対面型支援に踏み切ったものです。

「sparK」とは何か？

「sparK」という名称は多くの意味を持ち、ギフテッドという特性を持つ子どもたちが、自由な発想や創造性を発揮できる空間を提供することを目指しています。「心がほどける、思考が遊ぶ、創造が輝く」をテーマにしており、総面積の中で「ラウンジ（Beの場所）」と「スタジオ（Doの場所）」を設置しています。

この施設では、読書、アート制作、探究学習など、さまざまなアクティビティが行えるように設計されており、参加する中高生たちが自分の興味を追求できる環境が整っています。

また、施設の名前には「park（公園）」のように、リラックスしながら新しい刺激や出会いが生まれる「sprinGの公園」という願いも込められています。完璧さを求めて疲れた心を癒す場所となることが、「sparK」の目的です。

施設の目的と理念

プロジェクトの代表である佐藤駿一医師は、これまでのオンライン支援の経験を踏まえて、中高生期の“自意識”の育成や、不安を持つこの年代の子どもたちに対して、より深いつながりを築く重要性を語りました。また、「いてもいい」と感じられる安心感を重視し、そのための環境づくりに努めることを強調しています。

拠点長の伊東隆氏は、過去の教育経験を生かし、来る中高生たちが自由な創造表現を行えるよう援助していくビジョンを持っています。将来の思い出になる「ひとつの点」として、訪れた子どもたちの希望と共にさまざまな挑戦をしていくことを目指しています。