コンサルタントの新たなキャリア形成を探るイベントの報告

コンサルタント交流イベントの成功裏に終わった開催

先日、アクシスコンサルティング株式会社が主催する「中小企業・スタートアップ支援を通じたキャリア形成を考える」イベントが東京で行われました。この交流イベントには、現在活躍中のコンサルタントたちが集結し、彼らのキャリア設計や新たな挑戦について深く考える機会となりました。

近年のコンサルタントキャリアの変化

近頃のコンサルタントは、転職や独立を通じてキャリアを形成していくのが一般的ですが、特に大規模な企業を顧客とするコンサルタントは、その後も大企業に依存しがちな傾向がありました。しかし、最近はコンサルティングファームの副業解禁が進み、中小企業やスタートアップ支援を通じた新たなキャリアの可能性が見えてきています。このイベントでは、こうした背景を受けて集まったコンサルタントたちが、意見交換を行い、キャリア形成についてのアイデアをシェアしました。

パネルディスカッションの内容

イベントの中核をなすパネルディスカッションには、ゲストスピーカーとして、大手コンサルティングファーム出身の鈴木暁久氏（株式会社ジザイラボ代表取締役）と亮氏（元PEファンド出資先企業執行役員CFO）が参加しました。彼らの経験談や、中小企業とスタートアップ支援の体験を基にしたお話は、参加者にとって非常に刺激的でした。

鈴木氏は、大手企業と中小企業の主な違いとして、課題の整理が進んでいない点を挙げました。大手企業では、専門の職員が課題を整理し、コンサルタントに依頼する内容を考える余裕がありますが、中小企業では限られたリソースの中で一緒に伴走することが求められると語ります。

また、一方の亮氏は大企業では限界がある一方で、中小企業では実際に利益を生み出す結果が求められるため、柔軟な思考と多角的なスキルが必要であると述べました。

フリーランスとしての独立と新たな価値観

さらに、両者はフリーランスのコンサルタントとして独立する際のアプローチについても語りました。鈴木氏は過去の人脈や経験を生かして案件を獲得したことや、報酬額の設定にあたっての工夫についても触れ、具体的な要点を示しました。

亮氏は、実績を重ねたことで自己のキャリア観や人生観が大きく変わったと語り、他者との交流が人生観を広げるきっかけとなっていることを伝えました。

参加者同士の意見交換

パネルディスカッション後には、参加者同士によるネットワーキングセッションも行われ、これからのキャリア形成についてさらに深く議論する意義深い時間が設けられました。実際にスタートアップで働く現役コンサルタントや独立を目指す人たちからは、活発な意見交換が行われ、互いに刺激を与え合う場となりました。

このようなイベントは、コンサルタントにとってはもちろん、企業の経営支援を行うための重要な場であり、今後も同様の機会が繰り返されることが期待されます。