最後の姫路藩主・酒井忠邦の知られざる米国留学:貴重な史料が語る4年間
姫路藩最後の藩主として知られる酒井忠邦。その名を知っていても、彼が4年間もアメリカに留学していた事実を知っている人は少ないのではないでしょうか。近年、姫路市立城郭研究室が所蔵する『酒井家文書』の分析が進み、この驚くべき事実が明らかになりつつあります。
この『酒井家文書』には、酒井忠邦と、彼と共に留学した姫路藩士・高須駑がアメリカ滞在中に書き送った手紙が約100通も残されています。これらの貴重な史料を基に、第8回城郭市民セミナーでは、酒井忠邦の米国留学に関する講演会が開催されます。
セミナーでは、手紙の内容をもとに、以下の点を中心に解説される予定です。
留学の目的: なぜ酒井忠邦は、そして藩士である高須駑も共にアメリカへの留学を選んだのでしょうか?当時の日本とアメリカの国際情勢、姫路藩の置かれた状況などを背景に、留学の真の目的を探ります。
留学生活の様子: アメリカでの生活はどのようなものだったのでしょうか?異国の地での生活、文化の違い、苦労話など、手紙を通して、当時の様子を具体的に想像することができます。
学業と成果: 4年間という長期の留学期間中、酒井忠邦は何を学び、どのような成果を残したのでしょうか?彼らが学んだ内容、そしてそれが後の彼らの人生、ひいては日本の歴史にどのような影響を与えたのかを検証します。
手紙に綴られた心情: 手紙には、単なる報告だけでなく、留学生活への喜びや苦悩、故郷への思いなど、酒井忠邦と高須駑の率直な心情が綴られています。これらの心情を丁寧に読み解き、人間・酒井忠邦像に迫ります。
これまで謎に包まれていた酒井忠邦の米国留学。貴重な史料によって明らかになる、知られざる歴史の一端を垣間見ることができる絶好の機会です。
セミナーの詳細
開催日時: 令和7年1月18日(土) 午後1時30分~午後3時
開催場所: 日本城郭研究センター 2階大会議室
講師: 三角菜緒氏 (姫路市立城郭研究室)
定員: 180名 (応募多数の場合は抽選)
申込方法:
往復ハガキ (12月23日必着): 郵便番号、住所、氏名(フリガナ)、電話番号を明記。返信ハガキに返送先の宛名を記入。
インターネット申込 (12月23日午後5時まで): 城郭研究室ホームページ「イベント」内のリンクから申込。
申込先: 〒670-0012 姫路市本町68-258 城郭研究室「留学」係 電話079-289-4877
この機会に、歴史の新たな一面に触れてみませんか?