富山市ブールバール広場再整備が土木学会デザイン賞を受賞

富山市ブールバール広場再整備が受賞

富山市のブールバール広場が、公益社団法人土木学会主催のデザイン賞において奨励賞を受賞しました。このプロジェクトは、NiX JAPAN株式会社が設計を手がけ、従来の都市空間の枠を超えた新たな公共スペースとして注目を集めています。

ブールバール広場とは？

ブールバール広場は、富山駅の北口に位置し、全長420メートル、幅30メートルの開放的な空間です。この整備は、歩いて暮らせるまちづくりの一環として誕生しました。広場条例を活用することで、さまざまな賑わいの仕掛けを実現し、公園のようなオープンスペースを形成しています。

この広場の設計には「デッキ」「芝生」「歩行空間」の3つのゾーンがあり、それぞれが緩やかに混ざり合うデザインになっています。この構造により、訪れる人々は自然に回遊でき、日常の利用からイベントまで多様なアクティビティが可能になりました。

先進的な設計の実現

新たに導入された公共空間のふれあいを促進するための仕組みには、長尺ベンチや可動タープ、そして可動式収納庫である「箱ファニチュア」が含まれています。これらの施設は、使用者が自由に利用できる設計で、広場をより活用しやすくしています。

さらに、「BouleBaaS」と呼ばれるグリーンスローモビリティを通じて、駅と環水公園をつなぐ歩いて楽しい移動環境も整備されました。これにより、これまで以上に公共空間が発展し、地域の賑わいがもたらされています。

土木学会デザイン賞

土木学会デザイン賞は、2001年に設立され、土木構造物や社会基盤におけるデザイン性、公共性、技術性を総合的に評価する権威ある賞です。本賞は、地域の景観形成や生活環境向上に貢献する優れたプロジェクトを対象としており、ブールバール広場の再整備はその一例と言えるでしょう。

これからの展望

富山市は、住みやすい街づくりを進めるために、今後もさらなる公共空間の改善や新たなインフラ整備を計画しています。今回の受賞は、その取り組みが高く評価された結果であり、地域の魅力向上に寄与することでしょう。

今後もブールバール広場が多くの市民や観光客に親しまれ、富山市の新たな文化的なランドマークとして発展していくことが期待されます。