新年度の健康診断と皮膚の異常
新年度が始まる4月、新たな決意を持って健康診断を受診する人々が多い時期です。しかし、健康診断で皮膚の異常を指摘された150名中約59.3%がその後も状態を観察するのみで受診を先延ばしにする実態が明らかになりました。これは、皮膚がんの初期症状に対する理解不足が影響している可能性があります。
健康診断での実態
近年、アイシークリニックが実施した「健康診断と皮膚チェックに関する意識調査」によると、健康診断で皮膚の異常を指摘されたにも関わらず適切な対応をせず放置してしまう人が多数いることが分かりました。具体的には、指摘を受けてもすぐに受診するという行動をとるのはわずか31.0%未満で、多くは様子を見るという選択をしています。この傾向が何を意味するのかを考えてみる必要があります。
皮膚がんの初期サインの認識
皮膚がんに関する知識が不足していることも問題です。調査では73.7%の人が皮膚がんの初期サインを「知らない」または「自信がない」と回答しました。具体的な初期サインには、ほくろの変化、治らない傷、かさぶたが繰り返しできることなどが含まれますが、これらに対する認識が薄いことがリスクとなります。
皮膚がんの恐ろしさ
皮膚がんは主に、基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)の3タイプに分かれます。特に悪性黒色腫は進行が速く、早期発見が生死を分けるとも言われています。早期診断を受ければ治療の成功率も高く、5年生存率は90%以上に達することもあります。そのため、スピーディーに受診することが求められます。
受診はなぜ重要なのか
本調査によると、皮膚の異常を放置した経験がある42.0%の人が、なんと1年以上も放置していたと回答しています。自己判断で様子を見てしまうことが、皮膚がんの進行リスクを高めるのです。皮膚がんの早期発見・早期治療ができていないため、診断のタイミングが遅れ、結果的に治療内容も複雑化することがあります。
必要な対策
皮膚科専門医であるアイシークリニックの髙桑康太医師は、皮膚がんの早期発見が治癒の可能性を高めることを強調しています。受診先は皮膚科か形成外科を選ぶべきで、ダーモスコピー検査によって早期の段階での診断が可能です。特に気になるほくろや治らない傷があれば、少なくとも2週間以内に専門医の診察を受けることが大切です。
まとめ
新年度の健康診断を通じて、皮膚がんに対する意識を高める必要があります。初期サインを見逃さず、風しやすい環境にいる方はリスクが高いので注意が必要です。ご自身や周囲の人々に向けて、皮膚の異常を見逃さないよう、注意を促し、早期受診の重要性を広めていくことが求められています。健康診断で異常を指摘された方は、今すぐ行動を起こしましょう。