デジタルとアート、北斎の融合
2024年11月9日から2025年3月30日まで開催される「Digital×北斎【急章】その2」展は、横浜を舞台に、伝説の浮世絵師・葛飾北斎の作品をデジタルアートとして体感する新たな試みです。この展覧会では、特に東町祭屋台及び上町祭屋台の天井絵に焦点を当て、それを高精細でデジタル化し、来場者にその世界観を享受してもらうことを目的としています。
この展覧会では、作品をより深く楽しむために新たな動画作品「3Dダイブシアター」が2025年2月26日より公開されることが発表されています。この作品では、正面、左右、床面の4面に投影された映像を通じ、観客は北斎が創り上げた立体的な芸術作品の世界に没入し、身近に体感することができます。これは、通常の鑑賞法では得られない体験です。
高精細デジタル化の魅力
今回展示される祭屋台およびその天井絵は、NTT ArtTechnologyとアルステクネの協力により、高精細デジタル化されました。特に、北斎が晩年に小布施で制作に関わったこれらの作品は、彼の芸術の集大成と言えるもので、多くの人々の感嘆を呼んでいます。いったいどのような背景からこれらの作品が生まれたのか、映像作品ではその解説が行われます。
解説動画でのより深い理解
展覧会内では、ショート版とロング版の解説動画も上映されています。ショート版では約10分の間に祭屋台とその天井絵のポイントを解説し、作品の生い立ちや北斎の思いを掘り下げています。一方、ロング版は約20分にわたり、北斎の生涯を6つの時代に分けて詳しく述べ、彼が目指した芸術の意図も伝わります。
3月上旬からはロング版がICC内のシアターにて上映される予定で、より多くの人々が北斎の作品にふれる機会が増えます。
外国からの来場者への配慮
この展覧会は国内外から多くの訪問者を迎えていますが、特に外国人観光客からは解説パネルの英語訳の要望がありました。その対応として、展示パネルの英語訳が提供されることが発表され、来場者はQRコードを読み取ることで自分のスマートフォンなどで英文情報を入手できるようになります。これにより、さらに多様な背景を持つ来場者が北斎の魅力に触れることができるようになります。
基本情報
- - タイトル: 「Digital×北斎【急章】その2」展
- - 開催期間: 2024年11月9日(土)~2025年3月30日(日)
- - 時間: 11:00~18:00(入場は17:30まで)
- - 場所: NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーE(東京都新宿区)
- - 入場料: 一般・大学生1,000円(団体料金800円)
この展覧会は伊藤忠商事、トヨタ自動車、NECなど、多くの企業の協力も得ています。北斎の作品の新たな魅力をデジタル技術で再発見する機会をぜひお見逃しなく!