NECとTKCのデジタル請求業務効率化
NECは、株式会社TKCの請求業務をデジタルインボイスの導入により大幅に効率化する取り組みを行いました。2025年7月の実施により、TKCは承認から振込、さらに証憑書類の保管までの一連の業務をシームレスに行えるようになり、業務の生産性向上に寄与しています。
デジタルインボイスの特長
デジタルインボイスは、安全かつ迅速に電子請求書のやりとりを行える国際標準の仕組みです。この仕組みにより、異なるシステム間でも共通の仕様でデータを送受信できるため、業務効率を大幅に改善し、従来の紙やPDFによる処理で生じていたさまざまな手間やコスト、入力ミスを軽減できます。
NECは、業種や規模を問わずクライアントと共有する課題の解決に向け、「クライアントゼロ」というアプローチを採用し、自らをゼロ番目のクライアントとして最先端のテクノロジーを実践してきました。この理念に基づき、TKCとの請求業務にデジタルインボイスを導入し、その成果を他の顧客や社会へと展開することを目指しています。
KMD Connectがもたらす利便性
今回の取り組みで使用された「KMD Connect」は、デジタルインボイスに対応したクラウド型請求サービスです。このシステムは、デジタルインボイスの送受信に加え、PDF形式での請求書送付や紙の郵送代行にも対応しており、取引先ごとのデジタル化状況に依存することなく、全ての請求業務を一元管理できます。
また、KMD Connectは既存の販売管理システムや会計システムとの連携も可能で、導入後すぐに業務改善の成果を実感できる点も大きな魅力です。さらに、Peppolネットワーク上での請求書やり取りのための「アクセスポイント」は認定を受けた企業のみが提供可能なため、KMD Connectは安心して利用できるサービスの一つです。
クライアントゼロの理念に基づく発展
NECは、DX(デジタルトランスフォーメーション)においてビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3つの目標を掲げており、「BluStellar(ブルーステラ)」という新しい価値創造モデルを構築しています。これにより、業種を超えた先進的な知見をもとに顧客のビジネスモデルを改革し、社会課題や経営課題の解決へと導いています。
特に、「BluStellar」は、実績に裏打ちされた知見と長年にわたる開発・運用で得られた技術に基づき、お客様を未来へと導くための価値創造を実現しています。
このように、NECとTKCが手を組むことで目指す業務改善の道のりは、デジタルインボイスの導入によってさらなる可能性を秘めており、今後の展開が注目されます。