Green Hills Softwareが自動車向けプラットフォームを強化、さらなる性能向上を実現
アップデートされた自動車用プラットフォーム
Green Hills Softwareが自動車向けプラットフォームの強化を発表しました。これは、2011年9月13日に東京で行われたFreescale Technology Forumにおいて公開されたもので、特にFreescale SemiconductorのQorivvaプロセッサ向けに最適化された先進的なソフトウェアやデバッグソリューションが特徴です。
プラットフォームの拡張内容
自社の自動車向けプラットフォーム「Automotive Platform」において、Green Hills Softwareは重要な機能追加を行いました。新たに導入された機能には、パワフルなプロセッサ・トレース・プローブのアップデートやコンパイラ性能の最適化、特に信頼性とセキュリティに優れたGreen Hills INTEGRITYリアルタイムオペレーティングシステムのネイティブサポートが含まれています。これにより、自動車メーカーやそのサプライヤが求める性能基準を達成しやすくなります。
Freescale SemiconductorのMCU部門ディレクター、Ray Cornyn氏は「Qorivvaマイクロコントローラは幅広い構成にわたって優れた性能を維持している」とコメント。さらに「開発者はGreen Hillsの開発ツールを活用することで、Qorivvaマイクロコントローラの可能性を最大限に引き出すことができる」と期待を寄せています。
非介入型のデバッグ技術
新たに発表されたSuperTrace Probe v3は、最大8MBのメモリアップグレードオプションを持つトレースメモリ機能をQorivvaマイクロコントローラに提供し、これにより開発者はより効率的なデバッグを行うことができます。特に、長時間のアプリケーション実行履歴を記録することで、従来困難だったバグを容易に特定することが可能になります。TimeMachineバックインタイムデバッガを併用することで、重要なイベントの追跡が行える点も特筆に値します。
空前の性能向上
Green Hills Softwareのコンパイラは、Freescale Semiconductorによるハードウェアの性能を最大限に引き出すべく、EEMBC Automarkスコアの認定に利用されています。その成果として、特にMPC5674Fが過去最高のAutomarkスコアを達成しました。Green Hillsのコンパイラは、多くのEEMBCベンチマークにおいて最も多く採用され、全てのカテゴリーで最高スコアを記録しています。
高度な最適化機能
同社は、VLEインストラクションパッキングやコードファクタリングなど、数千種におよぶ最適化技術を導入しています。これにより、Power Architecture向けに最速かつ最小の実行コードを生成します。このような先進的技術は、他のマイクロプロセッサに負けない性能を実現しています。
幅広い産業分野での信頼性
Green Hills Softwareの製品や技術は、航空機エンジン、自動車エレクトロニクス、そして医療機器など、高い信頼性が求められる分野で広く使用されています。トヨタやFordなどの大手企業も、Green Hills Softwareのテクノロジーの堅牢性によって、製品の信頼性を確保しています。
今後の自動車市場において、Green Hills Softwareの自動車用プラットフォームはますます重要な役割を果たすことが期待されます。特に、FreescaleのQorivvaマイクロコントローラ向けに強化された機能群が、開発者に新たな可能性を提供していくことでしょう。
Green Hills Softwareの企業概要
1982年設立のGreen Hills Softwareは、独立系の組込み開発ソリューションの最大手です。自社のINTEGRITY-178BリアルタイムOSは、高いセキュリティ基準を満たし、多くの産業で利用されています。カリフォルニア州サンタバーバラに本社を置く同社は、今後も革新的なソリューション提供に努めていくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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Green Hills Software, Inc.
- 住所
- 30 West Sola Street Santa Barbara, CA 93101 USA
- 電話番号
-
805-965-6044