女性スポーツとサポート
2025-07-01 12:25:50

女性のスポーツ継続に外部サポートが重要であることが明らかに

女性のスポーツ実施継続における要因



近年、女性の健康促進に欠かせない要素として、運動やスポーツが注目されています。特に、結婚や子育てといったライフイベントが女性のスポーツ実施に影響を及ぼすと一般的には考えられていますが、最新の研究ではその影響が思ったよりも少ないことが明らかになりました。この調査は、笹川スポーツ財団と仙台大学の研究チームによるもので、日本とオーストラリアの女性を対象に行われました。調査の目的は、女性たちのスポーツ実施や継続に関する社会的・個人的要因を探ることです。

調査の背景



日本の女性は、20代から40代にかけて運動やスポーツを行う割合が低くなる傾向にあります。この原因として、仕事や家事、育児といった日常生活の忙しさが指摘されています。しかし、今回の研究では、結婚や出産といったライフイベントの影響は限定的である可能性が示されました。代わりに、周囲の理解とサポートが女性のスポーツ継続においてより重要であることが浮き彫りとなったのです。

具体的な調査結果



この調査では、日本とオーストラリアにおいて、定期的に運動・スポーツを行った経験のある女性を対象にアンケートが実施されました。その結果、以下のようなポイントが明らかになりました:

結婚・出産の影響の少なさ:日本では、中学校や高校では約70%以上が週4日以上運動を行っていますが、大学以降は39.1%に低下します。一方、オーストラリアでは、40歳代を除く全ての年代で「週2-3日」の運動を行う割合が高く、年代間の差は少ないことが特徴的です。

周囲のサポート:運動を行う動機として、家族や友人からの支援が挙げられます。具体的には、オーストラリアでは「約70.5%」の人々が応援や励ましを得られると答えたのに対し、日本は「41.5%」という結果でした。この違いは驚くべきもので、社会的な支援が運動への取り組みに大きく寄与していることを示しています。

* スポーツの環境:オーストラリアでは、スポーツに親しむ環境が整っており、運動を続けるための心理的支えも強いことが示唆されています。過去の運動経験に対する評価、家族や友人からのサポート、社会的支援の程度が女性の運動継続に影響を与える要因となっている可能性があります。

日本の今後の取り組み



この調査から導き出された情報を基に、日本における女性のスポーツ実施を促進するためには、周囲からの理解と支援が必要不可欠であると考えています。もはや結婚や子育てといったライフイベントが障害になることはなく、むしろ、これらのサポートを得ることで女性たちがより活動的な生活を送れる環境が求められています。今後は、オーストラリアのような支援の仕組みを日本でも取り入れ、女性のスポーツ参加を促進するための施策を進めることが必要とされています。具体的には、学校や地域でのスポーツ活動の振興、家族や友人とのコミュニケーションを促すプログラムの導入が考えられます。

結論



結婚や子育ての影響は限られている中で、女性たちが運動をし続けるためには周囲のサポートが重要であることが明らかになりました。日本においても、より多くの女性が運動を楽しめる環境づくりが求められます。今後の研究や施策に期待しつつ、社会全体で女性の健康とスポーツ振興に取り組んでいくことが大切です。


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会社情報

会社名
公益財団法人 笹川スポーツ財団
住所
東京都港区赤坂1-2-2日本財団ビル3F
電話番号
03-6229-5300

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