箱根一の湯が395周年を迎える新しい試み
株式会社一の湯は、創業から395年を迎えた記念すべき年を祝うイベントの一環として、箱根湯本に新たにオープンした「芸者カフェバーはな」との協力による宿泊プランを発表しました。このプランは、訪れる人々が気軽に芸者文化と触れ合うことができるように設計されており、国内外からの観光客に箱根の新しい魅力を伝えることを目的としています。
プランの内容
この宿泊プランは、2025年1月にオープンした「芸者カフェバーはな」と組み合わせたものです。宿泊のお客様には、カフェバーの席チャージが1名分付与され、さらに1ドリンク券も含まれています。これにより、現役の芸者による接客をカジュアルなカフェスタイルで楽しむことが可能です。夕食を終えた後に一杯楽しむことはもちろん、食事が不要なプランを予約した方も、箱根湯本周辺の飲食店を巡りながら訪れるのも良いでしょう。
カフェバー内では、軽食も提供されており、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。このプランは、箱根を初めて訪れる方からリピーター、さらには海外からの旅行者に至るまで、幅広い層に「新しい夜の過ごし方」を提案しています。
「芸者カフェバーはな」の魅力
「芸者カフェバーはな」は、箱根湯本芸能組合が主催する新しい文化体験施設で、日替わりで現役の芸者が接客を行います。内部にはバーカウンター、テーブル席、そして畳の小上がりが備えられた、華やかで特別な空間が広がっています。ここでは、プロジェクターで映し出される舞踊映像や、地元の食材を使用した特別なドリンク「ゲイシャ見番ブレンド」などが楽しめます。
このユニークな試みは、若年層や訪日外国人、女性グループなどにも受け入れられるように、価格を手頃に設定しています。伝統と革新が調和した「今の箱根らしさ」を体感できる場となっており、芸者文化に対する敷居を低くしているのです。
宿泊対象と販売情報
宿泊プランは2025年5月16日から販売が開始され、対象の宿泊期間は2025年6月1日から8月31日までとなります。今回のプランが適用される宿泊施設として、明治時代の木造建築を活かした「塔ノ沢一の湯本館」や、広々とした客室のある「箱根路開雲」があります。公式サイトや一部のオンライン旅行代理店での予約が可能です。
一の湯の理念と今後の展望
一の湯は、「宿泊の常識を変え、日常生活の充実を提案する」という理念を持ち続けており、地域文化との共創に取り組んできました。今回の宿泊プランも、その一環として、160年以上の歴史をもつ芸者文化を新たに発信していく試みです。地域の魅力を引き出し、観光活性化にも貢献することを目指しています。
一の湯は、今後も「価格以上の価値」を提供するために努力を続け、地域文化や資源とのつながりを深化させ、宿泊を単なる「泊まる」ことから「体験」へと昇華させていくことに注力していきます。2045年までには、グループ全体で200の施設を展開する目標を掲げ、新たな挑戦を続けます。